JR北海道は14日、夏頃から登別駅のバリアフリー化整備に着手するとともに、登別市観光交流センター「ヌプル」と現駅舎の間に新駅舎を建設し、あわせて現駅舎のリフレッシュ工事を行うと発表した。バリアフリー化した新駅舎の使用開始は2025年度を予定。現駅舎はリフレッシュ工事を経て待合スペースとし、2026年度の使用開始を予定している。

  • 全体整備イメージ図 (JR北海道提供)

登別駅は近くに登別温泉などの観光スポットを有する道内有数の観光駅。しかし、現在の駅構内にエレベーターが設置されておらず、1935(昭和10)年から使用している現駅舎も待合室の広さが十分でないため、繁忙期に列車を待つ利用者による混雑が生じている。そこで、今年度から登別駅構内のバリアフリー化と新駅舎の建設、現駅舎のリフレッシュ工事に着手することとなった。

同駅周辺では、3月1日に登別市観光交流センター「ヌプル」がオープンしたほか、北海道による登別駅前広場改修、登別市による市道石山通の拡幅工事も実施予定。JR北海道も北海道および登別市と歩調を合わせ、駅周辺の利便性向上を図るとしている。

  • 新駅舎イメージ図 (JR北海道提供)

  • 新駅舎内観イメージ図 (JR北海道提供)

  • 現駅舎リフレッシュイメージ図 (JR北海道提供)

バリアフリー化にあたり、駅構内に乗換跨線橋を新設し、エレベーターを2基設置。現在の乗換跨線橋は撤去する。新駅舎は登別市観光交流センター「ヌプル」と現駅舎の間に建設され、連携することで利便性向上を図る。歴史ある現駅舎は内外装をリフレッシュし、乗客の待合スペースとして活用する。なお、環境への取組みとして、新駅舎と現駅舎の屋根南面に太陽光パネルを設置し、駅で使用する電気の一部を賄うとのこと。