Thermaltakeのブースでは、今後発売予定のPCケース新モデルが多数展示されていた。まず紹介したいのは、新シリーズの「CTE」だ。このCTEとは、"Centralized Thermal Efficiency"の頭文字。バックパネルI/Oがトップ側に配置される90°回転レイアウトを採用しており、煙突効果により効率的なエアフローを実現するという。

  • COMPUTEX TAIPEI 2023 - Thermaltake、90°回転レイアウトの新コンセプトケース「CTE」

    Thermaltakeはホール入口そばの一等地にブースを出展していた

現在のPCの2大発熱源はCPUとグラフィックスカードであるが、このレイアウトによって、CPUはフロントファンで、グラフィックスカードはリアファンで冷却しやすくなる。それぞれに冷たい外気を当て、トップ側からまとめて排気する。それが狙いだ。ラインナップとしては、「C750」「C700」「T500」が用意される。

フラグシップモデルとなるのがフルタワーのC750だ。マザーボードはE-ATXまで対応。フロントとリアには、それぞれ12cm/14cmファンを3個、または20cmファンを2個搭載することが可能だ。電源はマザーボードの裏側に格納スペースがあり、配線を隠してスッキリした見た目にすることができる。

  • フロント、リア、ボトムから吸気し、トップから排気する仕組み

  • 90°回転レイアウトなので、バックパネルI/Oはトップ側になる

  • マザーボード背面に電源を格納。裏配線でケーブルを隠せる

  • これは「T500」。電源はボトム側に配置し、スリムなタワーだ

また「Ceres」シリーズには、新モデル「Ceres 300」が登場。発売中の「Ceres 500」の小型版となるもので、同様の多孔パネルを採用、14cmファン×3個を標準搭載し、エアフローに優れる。カラバリも豊富で、"Matcha"(抹茶)カラーまで用意。価格は99.99ドル程度と、安くなる模様だ。

  • 「Ceres 300」の抹茶カラー。フロントは14cmファンをデュアル搭載する

  • 3.9インチのLCDパネル(別売)の搭載にも対応。各種情報を表示できる

そして注目したいのは、Mini-ITXケースの新モデル「The Tower 200」である。同シリーズのMini-ITXケースとしてはすでに「The Tower 100」があるが、200は高さ方向を462.8mm→537mmに拡張。これにより、最長38cmまでのグラフィックスカードの搭載が可能になった。価格は129.99ドルを予定しているとのことだ。

  • 「The Tower 200」も豊富なカラバリを用意。もちろんMatchaもアリだ

  • グラフィックスカードは縦方向に配置。28cmラジエータも搭載できる