メルカリとポケモンは6月13日、メルカリのマーケットプレイス上で、ポケモンの商品がより安心・安全に取引できる環境の構築を目指し、両社が共同で様々な取り組みを実施する「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したことを発表した。
同協定では、トレーディングカードゲーム「ポケモンカードゲーム」(ポケカ)を展開するポケモンと二次流通事業者のメルカリが商品情報や発売情報を事前に共有し、特定の新商品発売前後の注意喚起や権利侵害品対策など緊密に連携することにより、両社の顧客の混乱を回避し、より安全・安心に取引ができる環境の構築を目指すという。
両社の連携内容として、ポケモンはメルカリに対する特定の新商品発売情報や商品情報、商品画像などの提供、Webサイト等での注意喚起、生産の強化とポケカを純粋に楽しむ人に商品を届けるための直販店における販売方法の工夫、問屋・小売店との協力強化を行う。
一方メルカリは、アプリ上や公式ブログでの特定の新商品に関する注意喚起、特定の商品について「メルカリ」の利用規約に違反する出品への削除を実施する。
2023年4月14日に発売したポケカの新拡張パック「スノーハザード / クレイバースト」が“転売ヤー”の餌食となり、発売日には特に需要の高い「ナンジャモ SAR」が20万~30万円で高額転売される事態となっていた。
なお、メルカリでは2021年1月、メルカリのマーケットプレイスに参加するすべての人の拠り所となる基本的な考え方をまとめた「マーケットプレイスの基本原則」を公開している。今後、メルカリは様々な一次流通企業との対話や連携を強化し、顧客に適切な情報を提供していくことで、誰もが安心して参加できるマーケットプレイスを目指すとしている。