デジタルデータソリューションは、「企業のデータバックアップ」に関する調査結果を6月7日に発表した。調査は2022年10月〜2023年4月の期間、ランダムに抽出された大手・中小企業300社を対象に行われた。
はじめに、データ障害が起きた機器について尋ねたところ、最も多かったのは「PC」(33%)との回答。次いで「外付けHDD」(27%)、「USB」「SDカード」(各11%)と続いた。
また、データ障害が起きた原因について聞くと、最多は「ハードウェア障害」(81%)で、次いで「人的ミス」(12%)、「ソフトウェア障害」(3%)と続く結果に。
次に、社内のデータのバックアップをとっているか尋ねると、89%の企業が「バックアップをとっていない」と回答。バックアップをとっていないと回答した企業の中でも最も多い業界は「製造業」、次いで「建設業」と「広告・制作業」が同率2位、3位に「情報通信業」「サービス業」がランクインした。
データが消失した際にどのような支障があったか質問すると、58%が「特定の業務が止まっている」と回答。「何らかの損失が出ている」と回答したのは35%だった。
データ消失による損失の具体例として、「医療機関で患者様の情報を保管しているPCがカタカタ異音して起動しなくなり、診療できない状態で、業務停止になった」「撮影会社のスタッフがカメラのSDカードをフォーマットしてしまい、お客様の結婚式の写真を失ってしまった」といった声が寄せられた。