嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)。武田四郎勝頼役の眞栄田郷敦がコメントを寄せた。
眞栄田が演じる武田勝頼は、幼い頃から父・武田信玄に厳しく育てられた強靭な体力と精神の持ち主。三方ヶ原の戦いで徳川に壊滅的な打撃を負わせるも、11日に放送された第22回「設楽原の戦い」では、3000丁の鉄砲を用意した信長(岡田准一)率いる織田軍が武田の騎馬隊を打ち破った。
眞栄田郷敦のコメントは以下の通り。
■父・武田信玄を演じた阿部寛さんとの共演について
阿部さんはカメラが回っていないところでは温和で優しい方ですけれど、いざ撮影が始まると、いらっしゃるだけで武田信玄としての威厳や存在感が感じられて。勝頼は信玄に対する尊敬、そして信玄を超えたいという思いの強い人物ですが、阿部さんとご一緒させて頂いたことで、自然と勝頼の思いを理解できた気がします。
特に信玄が亡くなってからは、勝頼も信玄に負けない存在感を表現しなくてはならなかったので、阿部さんのお芝居を見て学び、少しでも吸収したいと思いながらご一緒していました。
■勝頼の人物像
史実から、勝頼に対して“信玄を超えられなかった無能な武将”というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、今作での描かれ方は少し違っていて。
とにかく信玄を尊敬し、武田家にうまれたことに誇りを持っている。信玄に負けない頭の良さ、人を引きつける魅力があるし、若気の至りでつっぱしってしまう部分もありますが、偉大な父を超えるため、周りの誰よりも努力も重ねてきた人物なのだろうと台本を読んで感じました。
クランクイン前に勝頼や武田家について歴史も学び直しましたが、最後はやはり今回の脚本の中でどういうキャラクターにしていくか、どうしたらより面白くなるかという部分に重きを置いて役を構築していきました。
勝頼は、軸として「武田信玄を超えたい」「武田家が天下を取る」と強く思っていて。勝頼のように父の後を継ぐということではありませんが、僕も同じ俳優の仕事をしている偉大な父がいたので、気持ちの面で理解できる部分もありました。
僕自身日頃から感じている訳ではありませんが、勝頼が信玄と比べられるように、僕のこともそういう目でご覧になる視聴者の方もいらっしゃるでしょうし。家のことを背負いつつ、でも 自分らしく生きようとする勝頼の思いには共感しました。
■古沢良太氏の脚本の魅力
古沢さんは数々の名台詞を書かれている印象がありますが、今作は特定の“このセリフが良い”というよりは、セリフの連なりというか、リズムがとても心地よくて。自分が演じていても自然と気持ちが入っていく感覚が何度もありました。
中でも、第 22 回で長篠の戦いの前に自分の軍に対してスピーチをするシーンは特に演じていて気持ちも乗りましたしぐっとくるものがあり、心に残っています。
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