皆さんこんにちは! ライター/作詞家の工藤寛顕です。
普段からPCを使っていて最も多く触れる部分といえば、やはりキーボード、そしてマウスではないでしょうか。PC本体のスペックに関わる部分ではないものの、長時間扱う物だからこそ、これらもまたこだわりを持って選びたい要素といえます。
以前は「使えればなんでもいい」というご意見の方も少なくなかった印象ですが、近年ではゲーミングPCが一般に普及してきたことも手伝って、高機能・高性能なモデルが広く受け入れられつつあるように感じます。
そんな私も、マウス選びは色々と試行錯誤を繰り返してきました。特に以前は映像編集業務が多かったためマウスの使用頻度が高く、多ボタンマウスやゲーミングマウス、エルゴノミックマウスなどを一通り試したのち、今ではトラックボールに落ち着いています。とはいえ、より良い環境構築への興味は尽きず、魅力的な新製品が登場したならとりあえず試してみたいと思うのが正直なところ。
そんな中、東プレから“あの”REALFORCEブランドのマウス製品の新モデル「RM1 Mouse」(価格は14,080円)が発売されたということで、今回は実機でお試しさせていただくことに!
私はキーボードもREALFORCEを使用しているので、実はコッソリ気になっていた製品でもあります。東プレならではのスイッチが採用されたマウスはどのような仕上がりなのか、さっそく見ていきたいと思います!
「RM1 Mouse」の優しいクリック感に驚き!
まずは製品の概要からご紹介していきます。「RM1 Mouse」は、プレミアムキーボードで知られるREALFORCEブランドのマウス。キーボード同様、左右のメインボタンに静電容量無接点方式スイッチ(Topreスイッチ)が採用されているのが特徴です。
REALFORCEのマウスといえば2020年3月に発売された「REALFORCE MOUSE」(生産終了)がありましたが、今回のモデルはそちらの基本的な仕様を踏襲しつつも、細かい点が刷新され、かつ価格もお安くなって復活したというわけです。依然としてハイエンドな価格帯ではあるものの、よりお求めやすくなったのは嬉しいですね。
カラーバリエーションは前モデルに近い「ダークグレー」に加え、新たに「スーパーホワイト」が仲間入り! 私はMac環境ということもあり、キーボードもホワイトモデルを使用しているので、デスクトップに統一感を持たせられるのもGoodです。
REALFORCE RM1 Mouseの概要
- 本体サイズ:W67×D122×H42mm
- 重さ:約83g
- ボタン数:6
- インタフェース:USB 2.0 Type-A
- ケーブル長:1.8m
- DPI:100~12,000の間で100単位で設定
- レポートレート:125/500/1000Hz(ソフト上で変更可能)
- 対応OS:Windows 10以降、macOS 10.15以降
それでは実際に使用していきましょう! 前モデルと共通するところも含めて、一からチェックしていきます。筐体はいわゆるIE3.0ライクなデザインで、程よいカーブが自然に手に馴染みます。
左右ボタン部や手のひらが触れる部分はサラリとしたマット素材で質感も良好。サイドはラバー調でグリップもしやすく、軽い力でしっかりと扱うことができます。
しかし! そんなことより……と言いたくなるほど圧倒的な魅力を感じたのが、メインの左右ボタンの感触。
前述の通り、同ブランドのキーボードと同じく「静電容量無接点スイッチ」が採用されているのですが、この押し心地がまさに素晴らしいの一言! ちゃんと押下した感触がありつつ、静音設計のマウスのように静かなため、非常に優しいクリック感です。
REALFORCEの打鍵感を「スコスコ」とたとえられることがありますが、それと同様、もしくはさらに柔らかい「ストッ」という感覚。個人的に静音設計のマウスはクリックが感じにくくてあまり好きではなかったのですが、これは別格です。
好みは分かれるかもしれませんが、私としては「この世のすべてのマウスボタンをコレにしてくれ」と思うほど気に入りました。それこそ、REALFORCEキーボードの感触が好みの方は試す価値があるのではないでしょうか。
サイドボタンはやや高い位置、ソールの滑りも良好
スクロールホイールの凹凸もハッキリしており、スイスイと快適に回転できます。こちらのスクロールホイールは前モデルより耐久性が高められているとのことで、比較してみると、たしかに回転した際のガタつきなどが抑えられているように感じました(もっとも、前モデルも気になるほどではありませんでしたが)。
メインボタンの静電容量無接点スイッチが高耐久性を売りとしているだけに、他のパーツも耐久性が高められているのは嬉しいポイントです。
サイドボタンは親指側のやや高めの位置に2つ備えられており、マウスを握っていて不意に押してしまうことは無さそうです。また、こちらのボタンにのみ光沢のある素材が採用されているので、指に吸い付くように確実にクリックすることができました。
底面には四隅とセンサー(PixArt PMW3360 センサー)周りの5箇所にマウスソールが貼付されており、机上で非常に滑らかに動かせます。
また、前モデルにはレポートレートを切り替えるスイッチが搭載されていましたが、本製品では省略されており、これも販売価格の低減に一役買っているとのこと。なお、レポートレートの切り替え機能自体が失われたわけではなく、後述する専用ソフトウェアから調整することが可能です。
本製品は有線マウスですが、2.8mm径の低摩擦ケーブルを採用しているということで、ケーブルに引っ張られるような煩わしさはありません。
私自身久しぶりに有線のマウスを使用したのですが、違和感なく操作することができました。ゲーミング用途など、僅かな遅延や接続安定性が気になるという方にも快適にお使いいただけるかと思います。
専用ソフト「REALFORCE CONNECT」で細かくカスタム
ちなみに今回の「RM1 Mouse」の発売に合わせ、マウスパッド製品「REALFORCE MousePad」も発表されました。
表面はきめ細やかで肌触りの良いクロス地で、端のステッチまで丁寧に処理されています。ベースは高密度ウレタンフォームとなっており、ズレなくピタリと敷くことができます。デザインもワンポイントでREALFORCEロゴの入ったタグが付いているのみで、黒一色のシンプルなもの。どのようなデスクトップにも馴染んでくれそうです。
RM1 Mouseの発売に伴い、専用ソフトウェア「REALFORCE CONNECT」も本製品に対応しました。5月25日からはWindows版、Mac版ともに対応となりましたので、どちらのユーザーでも自分好みにカスタマイズして使用できます。
設定項目は各ボタンの割り当て、LEDのカラーや輝度の調整、dpiやレポートレートの切り替え、リフトオフ・ディスタンス(底面センサーの検知距離)の設定など、こだわりたい要素は一通り揃っている印象。設定はプロファイルとして保存できるため、ゲームタイトルごとに合わせた設定を行うことも可能です。
なお、Windows版では各ボタンの割り当てにマクロ機能が追加され、最大48回までのキー操作を登録できるようになりました。ゲーミングや画像・動画編集作業など、幅広く活用できるのではないでしょうか。
以上、REALFORCEマウスの最新モデル「RM1 Mouse」のご紹介でした。前モデルが生産終了となっていただけに、気になっていた方にはまさに待望の登場といったところかと思います。
「左右ボタンに静電容量無接点スイッチが採用されている」という特徴はシンプルながら唯一無二であり、人によっては他のマウスに戻れなくなってしまうのでは……と思わせるほどの滑らかなクリック感に、かくいう私も魅了されてしまいました。
マウスにこだわりのある方はもちろんのこと、「どれも一緒じゃない?」と思っている方にもぜひ一度手にしていただきたい逸品です。