ソニーは、反射光を抑えながらコントラストを高めた業務用4K BRAVIA 4シリーズ13機種を、7月14日から順次発売する。価格はオープンプライスで、想定売価は43型が10万7,000円前後など。

  • 65型「FW-65BZ40L」

オフィスや商業施設、教育機関など法人向けの業務用4Kディスプレイで、テレビ用チューナーはいずれも非搭載。

上位機種では画質強化を図っているのが大きな特徴で、最上位「BZ50L」シリーズは、98型の大画面を採用。一般家庭向けのBRAVIAで採用している認知特性プロセッサー「XR」(色や精細感、コントラストなどの各要素を人の脳が行うように横断的に分析するプロセッサー)と、前機種比で約60%明るさが向上したというピーク輝度1,500cd平方メートルの高輝度ディスプレイパネルにより、明るく鮮明な4K映像を追求している。

低反射・高画質で、明るい場所での利用に適したプレミアムモデルと位置づける「BZ40L」シリーズでは、ディープブラック・ノングレアコーティングを新たに施し、これまでは難しかった映り込みの低減とコントラスト低下の抑制を両立した。

なお、BZ40L/BZ35L/BZ30Lシリーズのプロセッサー「HDR X1」。一般家庭向けのスタンダード液晶BRAVIAや、現行の業務用BRAVIAと同様に、映像信号を高精度に分析して最適な画像処理を行うプロセッサーだ。3シリーズはほかにも、色彩を強化する広色域表示「トリルミナス プロ」も備えている。

業務用BRAVIAの新しいラインナップと想定売価は以下の通り、

■4K液晶「BZ50L」シリーズ

  • 98型「FW-98BZ50L」:145万円前後(7月14日発売)

■4K液晶「BZ40L」シリーズ

  • 85型「FW-85BZ40L」:71万2,000円前後(7月21日発売)
  • 75型「FW-75BZ40L」:48万5,000円前後(7月14日発売)
  • 65型「FW-65BZ40L」:29万2,000円前後(7月14日発売)
  • 55型「FW-55BZ40L」:21万円前後(7月14日発売)

■4K液晶「BZ35L」シリーズ

  • 65型「FW-65BZ35L」:22万7,000円前後(7月21日発売)
  • 55型「FW-55BZ35L」:17万8,000円前後(7月21日発売)

■4K液晶「BZ30L」シリーズ

  • 85型「FW-85BZ30L」:55万円前後(7月28日発売)
  • 75型「FW-75BZ30L」:38万8,000円前後(7月28日発売)
  • 65型「FW-65BZ30L」:16万8,000円前後(7月14日発売)
  • 55型「FW-55BZ30L」:14万5,000円前後(7月14日発売)
  • 50型「FW-50BZ30L」:11万1,000円前後(8月4日発売)
  • 43型「FW-43BZ30L」:10万7,000円前後(8月4日発売)
  • BZ40Lシリーズのオフィスでの利用イメージ

全機種で、横置きや縦置き、傾斜設置など、さまざまな設置方法に対応。BZ40L/BZ35L/BZ30Lシリーズには、新たに壁掛けアジャスターを同梱し、縦置き時のセンタリング設置をしやすくした。また背面には、ディスプレイの正しい向きがひと目で分かるという設置方向ラベルも貼り付けている。

機能面では、ビジネス用途に応じてカスタム設定が行える「プロモード」を全機種に搭載。さまざまな業務目的に特化したアプリケーションも提供する。サポート面では、24時間365日の連続稼働でも対象となる3年保証を標準付帯し、有償で5年に延長することもできる。

  • BZ40Lシリーズの商業施設での利用イメージ

環境配慮の取り組みとして、業務用BRAVIAの内部素材には、ソニーの再生プラスチック「SORPLAS」(ソープラス)を使用。もっとも大きなプラスチック部品であるリアカバーにも再生プラスチックを使っている。このほか、ECOメニューを全機種で装備し、省電力設定や無操作電源オフなど、エコに関連する設定を集約。ブラビアのホーム画面から簡単にアクセスでき、手軽に省電力設定できるようにした。

別売オプションとして、バッテリーを内蔵したUSB時刻保持ユニットと盗難防止カバーのセット「FWA-UB100AT」も、7月14日に発売する。ディスプレイへの電源供給が途絶えても最大7日間時刻情報を保持する外付けデバイスで、ディスプレイに電源が常時供給されない環境下でのスタンドアロン型デジタルサイネージでも、時間帯に応じたコンテンツの切り替え運用ができるようにするもの。価格はオープンプライスで、想定売価は11,000円前後。

  • 「FWA-UB100AT」に含まれる、USB時刻保持ユニット