ブロードマインドは6月9日、「遺族年金の男女差に関する実態調査」を発表した。調査は3月27日、子どもを持つ就業中の20~59歳の全国の男女1,000人を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「配偶者の職業」を聞くと、「会社員」(58.2%)が過半数を超えた。
また「夫婦間でどちらの年収が高いかと、おおよその年収差」を聞いたところ、「夫の年収が高い家庭」が合計82.8%、そのうち夫婦間で「年収差が300万円未満の"2馬力"のケース」(41.8%)となっている。
次に「生命保険の死亡保障額は夫婦でどちらの方が大きいですか」と聞いてみると、「夫の方が大きい」(66.6%)、「夫婦間で保障額に差がない」(15.7%)、「妻の方が大きい」(9.6%)、「夫婦ともに未加入」(8.1%)だった。
そしての「保障額は夫婦でどちらの方が大きいか」と年収差と保障額の差についての質問をそれぞれ掛け合わせてみたところ、年収差では年収差300万円未満の家庭でも「万一時の保障額は夫が大きい家庭」が3分の2に上ることが判明した。
さらに保障額の差では、1,000万円以上の開きがある(夫側が多い)ケースが44.9%と半数近くとなっている。
続けて、「死亡保障額に夫婦間で差がある」と答えた回答者に理由を尋ねたところ、「夫の方が大きい」と答えた回答者では「万一時の家計に与える影響が大きいから」(47.3%)、「大黒柱だから」(42.2%)が多くを占めた。
また、「妻の方が大きい」と答えた回答者の理由では、「万一時の家計に与える影響が大きいから」(22.9%)、「大黒柱だから」(19.8%)、「保険の提案を受けた際にその金額を提示されたから」(17.7%)と続いている。
さらに、「遺族厚生年金の受給額に夫婦間で差があることを知っていましたか」と尋ねてみると、「はい(知っていた)」(34.4%)、「いいえ(知らなかった)」(65.6%)と3分の2近くが知らないという結果だった。