京セラは6月6日、同社が手掛けるタフネス端末「TORQUE」シリーズのユーザーコミュニティにおいて、TORQUEシリーズの今後の展開について案内した。
5月15日の通期決算発表のなかで、同社は2025年3月をもって個人向けの携帯電話端末事業から撤退する方針であることが明かされた。一方で、法人向けではスマートフォンも含めて端末事業を継続する方針であり、B2B/B2C領域をまたいで展開されており根強いファンも多いTORQUEシリーズの去就が注目されている。
決算発表から翌16日の説明会にかけて、「汎用的な個人向け携帯電話事業から撤退」と独自性の高いタフネス端末は例外とも受け取れる説明もあれば、タフネス端末も個人向けの展開は終了と解釈できる発言もあり、各誌の報道においても情報が錯綜していた。
そうした混乱を受け、6月6日、ユーザーコミュニティ「TORQUE STYLE」において、「TORQUE STYLE事務局」名義の公式メッセージが発出された。京セラのコンシューマー向けスマートフォン事業は今後終息を予定していることを改めて説明するとともに、「TORQUEについては法人向けでも多くのお客さまにご愛顧いただいており、コンシューマー・法人のお客さま双方のご期待に応えるべく今後も継続していきたいと考えております」とした。法人需要もあるためTORQUEシリーズは終了しないこと、同時に個人からの引き合いにも応えていく姿勢であることが確認できる。