ヘルスケアテクノロジーズは29日、『梅雨時期の頭痛対策』に関する勉強会を開催した。同社が実施した調査によれば、梅雨時期に身体に現れる不調として最も多かったものは「頭痛」だった。勉強会ではその理由や対処法に加え、同社が展開するヘルスケアアプリ『HELPO』についても紹介した。

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■梅雨は頭痛のシーズン

ヘルスケアテクノロジーズでは、全国の20~60代の男女1,098名に「梅雨の時期に身体に現れる不調」を聞いた(調査期間は2023年4月28日~5月5日、インターネットリサーチによる)。その結果、1位は「頭痛」(19.3%)。2位に「身体の疲れ、倦怠感」(11.6%)、3位に「気分の落ち込み、やる気が起きない」(9.9%)と続いている。やはり梅雨の時期に「頭痛」の症状を訴える人は多いようだ。

  • 梅雨の時期に身体にあらわれる不調

ちなみに、梅雨の時期に「頭痛になる頻度が増加する」と回答した人は約6割。特に10人に1人は「毎日頭が痛くなる」と回答している。また頭痛持ちの半数以上が「5年以上前から悩んでいる」とのこと。そして頭痛持ちの6割以上が「市販薬を飲んでいる」、4割以上が「薬を飲む以外に対策をとっていない」と回答した。

ヘルスケアテクノロジーズの医師 加藤卓浩氏は「頭痛では、病院には行かない人も多いんです。その理由として『頭痛では診察の必要がないと思っている』『病院は待ち時間が長い』『診察が必要な痛みなのか判断に迷っている』といった声も聞かれます」と紹介する。

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■梅雨時期に頭痛がするのはなぜ 対処法は?

そもそも人はなぜ、梅雨になると頭痛になるのだろうか。加藤医師は、その原因について「実は、あまり詳しいことまで分かっていません」と断った上で、梅雨時期の頭痛悪化の一因は、気圧の低下だと話す。

気圧が下がると、耳の奥にある内耳という感覚器官が察知し、脳の視床下部という部位に伝える。視床下部は自律神経をコントロールしており、気圧の低下による内耳からの刺激が強いと自律神経が乱れ、頭痛が悪化するという。

また、梅雨時期は湿度が高く、湿度が高いと汗が蒸発しにくいため、体温のコントロールが難しくなる傾向も。体温をコントロールしているのは自律神経のため、このような点でも梅雨時期は自律神経が乱れやすいのかもしれないと説明する。

続けて、「梅雨時期の頭痛悪化が自律神経の乱れから来ているならば、自律神経を整えることが頭痛への対処法になる」と話す。自律神経を整えるには、規則正しい生活習慣を守ること、十分な睡眠時間をとること、バランスのよい食生活を送ることなどが大切だと、加藤医師。

また、ストレスを軽減しリラックスできるように、少しぬるめのお風呂に入ったり、好きな音楽やアロマなどがあればそれでゆっくりするのもおすすめだそう。ただし、音や香りが刺激に感じる場合は頭痛悪化の原因になる可能性があるため避けた方がよいとのことだ。

■アプリを使って相談してみた

梅雨時の頭痛についての解説後、ヘルスケアテクノロジーズのヘルスケアアプリ『HELPO』における「健康医療相談チャットサービス」についても紹介。これは、24時間365日、いつでも医師、看護師、薬剤師など医療・医薬品の専門家にスマホのチャットから相談できるサービスになっている。

  • サービスは2022年12月1日にスタートした。オンラインのほか、ソフトバンクショップでも申し込める。利用料金は1アカウント月額550円。

筆者も会場のデモ機で「頭痛の悩み」について相談を持ちかけてみた。なじみのあるタイムライン型のUIデザインを採用しており使いやすい。「今朝からズシンと頭が重くなるような頭痛がしています。肩、首も凝っているのであわせてつらいです」と送ったところ、ものの数十秒で回答が得られた。なお相談に回数制限はなく、また家族の健康についても相談できるというのが心強い。

ヘルスケアテクノロジーズCSOの鴻池大介氏は、HELPOのサービスを利用することで「医療機関を受診すべきか迷うタイミングでも専門スタッフがリアルタイムで対応してくれる」「普段から正しいケアを相談することで、もしものときもわずかな時間でオンライン診療できる」「毎日歩いてポイントがもらえるプログラムを利用することで、体質改善にもつなげられる」といった利用者のメリットをアピール。

  • ヘルスケアテクノロジーズ CSO 鴻池 大介氏

その上で、少子高齢化・労働者人口の減少などにより医療サービスの継続が危ぶまれる将来に向けて「HELPOの利用を拡大することで『医師の過重労働』を回避し、『増大する医療費』に歯止めをかけることができれば」とし、社会課題の解決にも貢献していきたい考えを示した。