今回は、話の腰を折る人の特徴や心理、対処法を紹介します。

楽しく会話している途中で話の腰を折ってくる人がいると、「ちょっとうざいな」と感じてしまう人がほとんどなのではないでしょうか。そんなときにどのような対応をしたらいいのか解説するので、要チェックです。

「話の腰を折る」の意味とは

  • 「話の腰を折る」の意味とは

    言葉の意味を正しく知りましょう

「話の腰を折る」とは、人の話を途中で妨げることです。まったく関係のない話を持ち出したり、強引に自分の話にすり替えたりすることで相手の話を続けにくくさせます。

腰は人間の体の「かなめ」の部分のため、折ると体は大きなダメージを受けるように、「話の腰を折る」とは、会話の途中で邪魔をされて大事な話をできないような状態を表します。

「話の腰を折る」の使い方・例文

  • 「話の腰を折る」の使い方・例文

    「話の腰を折る」には、使う場面が2通りあります

「話の腰を折る」の使い方

「話の腰を折る」には、日常会話で使う場面と、ビジネスシーンで使う場面の主に2通りの使い方があります。

日常で使う場合は、「彼に話の腰を折られた」「あの人はすぐ話の腰を折る」など、人の特徴として使われることが多いでしょう。

ビジネスシーンにおいては、このフレーズが役に立つこともあります。発言が長くて残り時間が少ないとき、相手が話している途中でも意見を述べなければならないとき、脱線した話を戻したいときなどに有効です。

「話の腰を折る」の日常会話での例文

  • 「あの人はいつも人の話の腰を折る」
  • 「せっかく気持ちよく話していたが、話の腰を折られた」
  • 「彼女は私の話の腰を折って、突然自分の話を始めた」

「話の腰を折る」のビジネスシーンでの例文

  • 「お話の腰を折るようで申し訳ありませんが、そろそろお時間です」
  • 「お話の腰を折るようですが、1つ質問させていただいてもよろしいでしょうか」
  • 「お話の腰を折るようで恐縮ですが、本題から逸れていませんでしょうか」

ビジネスシーンでは、「話を中断させたいわけではない」という意味を込めて発言する際のクッション言葉として使用します。

話の腰を折る人の特徴・心理って?

  • 話の腰を折る人の特徴

    話の腰を折る人の特徴3つ

ここでは、話の腰を折る人によくある特徴や心理を解説します。

想像力が足りない

このタイプの人は、相手への思いやりが少し欠けており、相手が話している途中でもおかまいなしに自分が思ったことを口にします。自分が言いたいことで頭がいっぱいで、相手がどのような気持ちになるかを想像できないのです。

想像力が足りないだけで悪気はないことが多い一方、まわりからは空気が読めないわがままな人と思われてしまうでしょう。

自分の意見が全て正しいと思っている

自分の意見が全て正しいと思っている人も、人の話の腰を折りがちです。特に、相手が自分より下の立場と思っている人の話は最後まで聞きません。聞いても仕方ないと思っているため、人の話を途中で中断させても平気なのです。

そのために、周囲からは傲慢な人だと思われている可能性があります。

人の話を最後まで聞けない

聞いているうちに集中力が途切れてしまい、じっと聞いたりあいづちを打ったりすることがしんどくなり、話を遮ってしまう人もいます。彼らにとっては、人の話を聞くことが簡単ではないのです。

集中力がなかったり、我慢が苦手なだけだったりの場合もありますが、中には受け答えが苦手で、本人も他人との会話に困難を感じていることもあります。

「話の腰を折る」人への対処法

  • 「話の腰を折る」人への対処法

    対処法を知っておきましょう

「話の腰を折る人」の特徴を理解したら、その対処法も覚えておきたいものです。上手く対処することでストレスをためないようにしましょう。

重要な話は口頭で伝えず文面に残す

話の腰を折る人とは直接会話する機会をなるべく減らしましょう。メールや書面を使えば、話を遮られてストレスを感じることもないでしょう。

そもそも「話の腰を折る人」は相手の話を聞いていないことが多く、後から「言った、言わない」と、トラブルが起こることもあります。そのようなことを避けるためにも、特に重要な要件の場合は文書に残すことをおすすめします。

距離を置く

相手とほどよい距離を置くことで、少なからず気持ちは楽になるでしょう。会話は最低限にとどめて話の腰を折る人と話す機会を減らすことで、ストレスをためないようにすることも一つの手です。

相手が話し終えてから自分の意見を伝える

話の腰を折る人が上司や目上の人の場合は、相手の態度を指摘することは難しいでしょう。だからといって、我慢ばかりしているとストレスもたまります。

そういった際には、相手が言いたいことを先に話してもらい、タイミングの良いところで再び話の続きを始めると良いでしょう。自分が言いたかったことを話したことで満足してもらえれば、こちらの意見も聞いてもらえることがあります。

良いタイミングで話を戻す

話を「中断されたくない」とはっきりと相手に伝えたいときには、伝えるタイミングが重要です。相手が話し始めたところで、「ちょっと待っていただけますか、今はまずこの主題を進めませんか」と、淡々と伝えましょう。

ここでのポイントは、感情を入れずに淡々と伝えること。イライラしたり喧嘩腰になったりすると、雰囲気が悪くなってしまいます。あくまで「今話がズレると効率が良くない」というニュアンスで、自分の感情は関係がないことを表しましょう。

相手の話に付き合ってあげる

時間に制限がないときに限られますが、相手の話に最後まで付き合ってみるのも一つの手です。相手が納得するまで、口をはさむことなく最後まで肯定しながら聞くのです。 自分が言いたいことを全て言ったことで満足すれば、話題がそこで終わることもあります。

ただし、この場合は相手が言いたいことだけ言い、こちらの話は伝えられないままの可能性があります。重要なことを伝えたいときは、相手の話を聞いた上で、前述で述べたように文面で伝えるか、もしくは後にあらためて話すことが肝心です。

話の腰を折る人へも上手く対応しよう

  • 話の腰を折る人へも上手く対応しよう

    上手く対処することでよい人間関係を

今回は話の腰を折る人の特徴や心理、対処法を紹介しました。 話の腰を折られた経験がある人は多いでしょう。対処する方法を知っておくことで、話の腰を折る人にも上手く対応し、円満な人間関係を築きましょう。