冷蔵庫は買い替えが難しい製品ということで、多くの製品は無難な無地デザイン。家庭内でも大きく存在感のある家電だけに、もっと個性的なデザインが欲しいという人もいるのでは? そんなニーズに応えてくれるのが、ハイアールジャパンセールスが7月上旬に発売するスリム冷凍冷蔵庫「freemo(JR-SX21A)」です。

freemoは、ドア面のデザインを手軽にカスタマイズ可能。さまざまにデザインされた全面シートを、マグネットで簡単に着脱できます。freemo(フリーモ)の価格はオープン、推定市場価格は70,000円前後です。また、freemoの発表会では、ハイアールが2023年秋に発売を予定しているフラッグシップの大型冷凍冷蔵庫「CORU(コール)」シリーズも披露されました(※CORUのOは、Oの上に横棒)。

  • 着せ替えできるスリム冷凍冷蔵庫「freemo(フリーモ)」。本体カラーはナチュラルベージュ(写真左)とパールホワイト(写真右)の2色

  • たっぷりサイズの冷凍室が特徴の「CORU」シリーズは2023年秋の発売予定

  • 発表会に登壇した女優の髙橋ひかるさん

マグネット式のカバーで見た目を変更できるfreemo

freemoは横幅が約45cmのスリムなタワー型の冷凍冷蔵庫です。国内では背が高くスリムな製品といえば冷凍専用庫が多いなかで、freemoは冷蔵・冷凍ができる珍しいタイプ。定格内容積は208Lと、単身・少人数家庭や、セカンド冷蔵庫にちょうど良いサイズでしょう。

  • freemoは幅453×奥行き632×高さ1,775mmとかなりの縦長。マイナビニュース +Digitalの林編集長(身長165cm)と並ぶと高さがわかるでしょうか? 一見するとロッカーのような見た目です

freemoにはさまざまな特徴がありますが、そのうちのひとつが手軽なデザイン変更です。別売りの専用「マグネットカバー」が用意され、このカバーをドア面に貼り付けることで見た目を変えられます。

製品の発表時点では10種類のデザインシートを予定しており、価格はオープン、推定市場価格は1セット7,000円前後になる見込みです。冷蔵庫のデザインを変えるコストとしては、意外と手が届きやすい価格。

  • カバーは柔らかなマグネットシート。簡単に付け外しできるほか、コンパクトに片付けておけるのも魅力的

  • 発表会場に展示されていたのは、製品化が正式決定しているデザインは10種類。カワイイからクールまで幅広いデザイン

  • 製品化が決定していないデザイン(15種類)も展示。これらのデザインから、SNSで人気があったデザインが今後製品化される予定

もうひとつの特徴は設置のしやすさ。冷蔵庫は通常、扉側の壁から数cm離して設置します。理由は、ドアを開くと根元部分(ヒンジ側)が本体よりも外側に出っ張るから。freemoは、扉に2軸ヒンジ構造を採用することによって、扉開閉時の出っ張りを最小限に抑えています。本体と壁との隙間は4mmあれば設置可能なのです。

冷凍室のサイズにも注目。コンパクトな冷蔵庫の場合、冷凍室が狭いことも多いのですが、freemoは冷凍室だけで74Lという大容量サイズ。3段式の庫内は、上2段が手前に引き出して食材をチェックできる「引き出し式トレイ」。下1段は大きな食材も収納できる透明な「引き出し式クリアバスケット」です。食材を整理しやすく、取り出しやすいように工夫されています。

  • 2軸ヒンジ構造によって、壁にくっつけるように設置できるfreemo。スペースに余裕がない部屋にうれしい仕様です

  • 冷蔵庫の扉側に壁がある場合、扉は90°しか開きませんが、その状態でも庫内の引き出しやトレーをしっかり出し入れできます

新製品発表会のゲストは、女優の髙橋ひかるさん。freemoの説明を受けた高橋さんは「引っ越したときでも、インテリアにあわせてデザインが変えられるのは良い」と、着せ替えというコンセプトを気に入った様子。自身がゲーム好きであることを理由に、「ゲーミングマシンの横に置いても違和感がなさそう」という「ゲーミング」デザインのカバーが気になるとコメントしつつ、猫デザインも捨てがたいと。

  • 気に入ったという「ゲーミング」デザインの横に立つ、女優の髙橋ひかるさん。2つ隣の猫デザインも「猫ちゃんもカワイイ」と絶賛していました

「冷凍」をメインに考えたCORUシリーズもチラリ

freemoと合わせて、2023年秋に発売予定の「CORU(コール)」シリーズも披露されました。ラインナップは、470LサイズのCORU(JR-GX47A)と、406LサイズのCORU Lite(JR-GX41A)の2モデル。470Lサイズはマットなブルーイッシュグレーと、ツヤのあるクリスタルホワイトの2カラー。406Lサイズはクリスタルホワイト一色です。価格はオープン、推定市場価格は未定となっています。

  • マットなブルーイッシュグレーカラーのCORU

  • 上段は容量304Lの冷蔵室。下にある2つの引き出しは、野菜の保存に向いた高湿度冷蔵ボックス

コールシリーズの特徴は「冷凍室」へのこだわり。シリーズ名も「凍る」から来ています。

最上位モデルである470LサイズのCORUは、最大161Lという大容量の冷凍室を搭載しています。ただし、冷凍専用室は下段左半分(77L)のみ。下段右側の部屋は89Lの「セレクトゾーン」で、-18℃の冷凍室として利用できるほか、設定を変更することで-8℃のソフト冷凍、-3℃のパーシャル、5℃の冷蔵室に切り替えられる仕様です。

  • 下段左側は冷凍専用エリア、右側はセレクトゾーン。下段には左右に専用の照明が用意されているのも特徴的(赤丸の位置)。トレイを引き出したとき、上から照らして収納食材を見やすくします

  • フレンチドアタイプなので、セレクトゾーンだけ開くこともできます

今回、freemoとCORU両方の冷蔵庫をチェックした髙橋さんは、司会者にどの冷蔵庫が気に入ったかを質問され「一人暮らしをするならfreemoが良いですけど、家族と暮らしている今はCORUかな」と回答。家電は頻繁に買い換えるものではないからこそ、ライフスタイルにあわせた選択をしたいとコメントしました。

  • 冷蔵庫に求めるのは「大容量」と「調理スペースを圧迫しない」こと(髙橋さん)