お気に入りの化粧品と一緒に美顔器を使いたいという人におすすめのアイテムが、ヤーマンから登場しました。

6月5日に発売となったAI美顔器「HAKEI(ハケイ)」は、クラウドに蓄えた2万点以上のスキンケア化粧品データをもとに、最適な動作をします。化粧品に含まれる成分をお肌に浸透させるため、適した波形(美顔器の動き)を即座に生成して出力する新しい美顔器です。ヤーマン公式通販サイト「ヤーマンオンラインストア」およびヤーマン直営店で販売し、価格は66,000円です。

  • 化粧品の有効成分に合わせて、しっかり肌へと浸透するように「波形(動き方)」を変えるヤーマンの新しい美顔器「HAKEI」

モードを追加できる

HAKEIは専用アプリとも連携し、使い方の幅が広がります。購入時は、HAKEIを単体で使う「ENRICH LIFT」モードと、専用アプリと接続してアレンジできる「myMODE」モードの2つですが、将来的には追加モードの販売が予定されています。「アプリ内課金」と考えるとわかりやすいでしょうか。

好みのモードを購入して追加していけば、自分がよく使うモードだけを備えた美顔器にカスタマイズできる仕組みです。追加のモードは7月から順次発売予定となっています。

  • HAKEIの本体サイズは約幅47×奥行き44×高さ176mm、重さは約210g。充電台、充電用USBケーブル、コットンストッパーが付属します。清潔感のあるデザインです

美顔器は高額な製品も多いので、頻繁に買い換えるのは難しいですよね。でも、肌の悩みはライフスタイルや環境、そして年齢によって変わってもの。買ったときは自分にぴったりの美顔器を選んだつもりでも、後々もの足りなくなることがあるかもしれません。

かといって、最初から機能たっぷりの美顔器を買っても、「結局いつも同じモードしか使っていないな」ということもあるあるです。HAKEIは動作モードをアプリで追加、管理できるので、自分に合ったモードを備えた美顔器として長く使い続けられそう。今後発売される追加のモードが楽しみです。

  • 専用アプリ「YA-MAN HAKEI」でモードを管理します

  • 「myMODE」に欲しいモードを追加していきます

さて、HAKEI本体は、握りやすい形状とシンプルなボタンで操作も簡単。充電用USBケーブルと充電スタンドが付属します。

最初から備わっているモードのうちENRICH LIFTモードは、化粧品に含まれる有効成分の肌への浸透と、リフトケアに効果を発揮するモード(1回あたり3分間)。YA-MAN HAKEIアプリと連携しなくても使えます。

同じく最初から搭載するmyMODEモードは、YA-MAN HAKEIアプリと連携して利用します。myMODEモードにはさらに、「CLEANZ」モードがあらかじめ登録されています。洗顔後、ラジオ波とイオン導出の力によって、洗顔で落としきれなかった毛穴などの汚れをケアします。

  • 「ENRICH LIFT」モードは毎日使えます。レベルを3段階で変えられます

  • 「ENRICH LIFT」モードは赤色LEDやイオン導入などを組み合わせています

もう1つプリセットされているのが「PERSONALIZE」モード。これがとてもユニークです。自分が使っている化粧品をYA-MAN HAKEIアプリで検索すると、クラウド上の化粧品データをもとにして、その化粧品のスキンケア成分を解析。有効成分に応じて、肌への浸透に適した「波形(HAKEIの動き方)」を作り出します。生成した波形をHAKEIに登録すると、振動・温かさ・出力などが適切な動きをするため、いつも使っている化粧品にぴったりのケアができるというわけです。

どの成分がどのような動きになるのかという具体的なこと非公開ですが、実際に化粧品を変えて試してみたところ、振動の強さが変わったように感じました。なお、化粧品の成分によって「波形」は変わりますが、ケアの時間は同じです。

  • 普段使っている化粧品をYA-MAN HAKEIアプリで検索すると、有効成分のうち3つが表示されます

  • 成分に適した波形を生成します。体感でいうと3秒くらいで完成

  • できあがった波形を登録します

「クラウド上にある2万点以上のスキンケア商品データ」から有効成分を解析するというので、実際にいろいろ検索してみました。ドラッグストアのコスメ、デパートコスメはもちろん、ネット通販で買えるコスメをいくつか検索してみたところ全部ヒットし、本当に幅広いデータを持っているようです。このデータベースに対しては、日本市場で販売されているスキンケア商品を今後も増やしていくとのこと。

専用の化粧品を使う美顔器だと、自分の肌に合わないこともあります。HAKEIは普段使っている化粧品をそのまま使える点がうれしいところ。化粧品の検索はメーカー名のほか、バーコードでも検索可能です。

  • オンラインショップなど取扱店が限られている資生堂のスキンケアブランド「ナビジョン」の製品もヒットしました

  • シートマスクも登録されています

ヤーマンの組織には、研究開発を行う「表情筋研究所」というものがあります。ここで美容機器の礎になる電気・光・熱・超音波という4つの基本エネルギーの設計と効果効能の検証・研究をする中で、スキンケア成分にはそれぞれ浸透に適した電気エネルギーや振動の波形があることにたどりついたそうです。

  • 化粧品に含まれる有効成分によって、肌への浸透に適した電気エネルギーは異なります

  • ヤーマンは美顔器やEMS機器など美容家電を幅広く手がけています

  • 自分の肌にあった化粧品を使ってケアできます

もともとヤーマンは、瀬戸大橋のたわみを計測した光学変位計を応用した技術や、EMSを出力する機器などを手がけてきました。よって、電気制御やアルゴリズム設計は得意分野。

今回のHAKEIも、ヤーマンのアルゴリズム設計技術や波形設計技術を生かし、スキンケア成分によって適した波形を出力しています。製品発表会では「45年の波形設計技術の集大成」と語り、その実力について「ビタミンC誘導体の浸透率について、肌に手で塗布した場合とHAKEIを使った場合では、HAKEIのほうが約4.3倍」と自信を見せました。

  • 自分の肌のコンディションによって、化粧品やモードを変えられるので長く使えそうな美顔器です

自分好みに育てられる美顔器「HAKEI」

自分が使っている化粧品の力を引き出す動き方にできたり、必要なモードを追加できたりするHAKEIは、買ったあと自分好みに育てていける美顔器。「高機能な美顔器が欲しいけど使いこなせるかわからない」「お気に入りの化粧品を使いたい」という人は、興味をそそられるのではないでしょうか。

個人的には、スキンケア成分の浸透にぴったりの波形(動き方)で使えるところがポイント。ここのところ肌の悩みが増えて……化粧品をちょっと高価なものに買い換えたんです。ちょうど「しっかり浸透させたい!」と思っていたので、HAKEIにはグッときました。

なお、ヤーマンはHAKEIを体験できるポップアップイベント「Cosmetic Bar“HAKEI”(コスメティックバー“ハケイ”)」を6月21~25日に東京・表参道の青山Randで開催します。HAKEIを体験できるほか、ヤーマン「表情筋研究所」の3D皮膚測定器によるほうれい線測定などを実施するので、気になる人はこちらもチェックしてみてください。