派遣事業を手掛けるオープンアップグループが運営する「幸せな仕事総合研究所」では、2023年5月19日~5月23日、働く10~50代の男女・合計4,335名を対象に<幸せな仕事に関する実態調査>を実施した。
2022年に引き続き、最高値 100点として、現在の「仕事に対する幸せ度」を働く10~50代の男女に尋ねたところ、平均55.9点という結果であった。そのうち、「幸せ度 80点以上の人々」は24.3%。「仕事に対する幸せ度」において各世代間での大きな差は見られなかった。
2022年度の調査結果と比較すると、「仕事に対する幸せ度」は約4ポイント減少。「幸せ度 80点以上の人々」も7.8%減少したため、全体的に「仕事に対する幸せ度」が減少したといえる。
また、「仕事をしていて幸せに感じる理由」として全体で最も高かったのが「自分に合っていると思う」で24.7%、続いて「職場の人間関係が良好」が20.6%、「労働時間や働き方など柔軟性がある」16.9%という結果であった。
ただし、Z世代では、「福利厚生などが整備されている」という項目が22.3%と最も高く、全体平均の16.1%を大きく上回った。
「仕事をしていて幸せに感じる理由」と対照に、「仕事をしていて幸せに感じない理由」についても尋ねたところ、最も多かったのは「給与が低い、不十分」であり、全体の33.3%がこの理由を挙げた。
続いて「評価・人事制度が不満」が19.2%であったが、給与の項目が群を抜いて高く、「仕事をしていて幸せに感じない」要因に直結している可能性が高いと考えられる。
2023年度の幸せな仕事に関する本実態調査は、2022年度の調査時期と異なり、新型コロナウイルス第5類移行後であることから、アフターコロナにおける仕事の実態調査も行った。「幸せな仕事」に影響を及ぼすと考えられるコロナ第5類移行後の働き方について尋ねたところ、Z世代の63.0%は、リモートワークよりオフィスワークを積極的に選択していく意向を示した。
オフィスワークに感じるメリットとして最も高かったのは、「仕事モードに入りやすい」(36.1%)で、全ての世代で最も高い項目であった。また、Z世代が感じるオフィスワークのメリットとしては、「仕事の指示やアドバイスを直接受けることができる」が32.2%と高く評価された。全体平均より9.3%高い結果となり、Z世代はコロナ禍を経て、仕事におけるコミュニケーションの重要性を強く感じている可能性がある。