フリマアプリのメルカリの「らくらくメルカリ便」には数種類の発送方法があり、どれを使うかによって梱包(こんぽう)のルールが変わります。
本記事ではらくらくメルカリ便の各配送方法におけるサイズや送料、条件などを解説。袋や封筒は使えるのか、専用箱を購入できる場所や、らくらくメルカリ便のメリット・デメリットなどもまとめました。
らくらくメルカリ便で使用する箱はなんでもいい?
らくらくメルカリ便には3つの配送方法がありますが、このうち、いずれの配送方法を選択するかで箱の種類や梱包方法が異なります。
各配送方法で使用できる箱の規定は、以下の通りです。
- ネコポス:規定サイズ内であれば、箱や封筒はなんでもいい※
- 宅急便:規定サイズ内であれば、箱はなんでもいい※
- 宅急便コンパクト:専用の箱を購入する必要がある
※ただし、他の通販サイトの商標やロゴが表示されたものは利用不可
各配送方法で利用できる箱、そして条件や送料などを、以下で詳しく解説します。
ネコポスの場合のルールや送料
ネコポスを利用する場合は、梱包したサイズが規定以内に収まっていれば、どのような箱や封筒、袋でも使用が可能です。
ネコポスは相手の郵便受けに投函(とうかん)されるため、郵便受けに入れられるサイズと厚さに収めることが大切です。
梱包サイズは31.2cm×22.8cm以内、厚さは3cm以内、重さは1kg以内と規定されています。アクセサリー類や薄手の衣類などのを配送する際に適した方法です。
なお小さすぎてもNGなので、23㎝以上×11.5㎝以上になるように気を付けてください。
ネコポスの送料は、一律で210円(税込み)です。
宅急便の場合のルールや送料
宅急便を利用する場合もどのような箱でも使え、家にあるものも利用できます。
ただし箱のサイズに応じて送料が変わり、また、重さも規定されています。サイズ・重さの規定と送料は以下の通りです。
サイズ | 送料(税込み) |
---|---|
60サイズ(~2kg) | 750円 |
80サイズ(~5kg) | 850円 |
100サイズ(~10kg) | 1,050円 |
120サイズ(~15kg) | 1,200円 |
140サイズ(~20kg) | 1,450円 |
160サイズ(~25kg) | 1,700円 |
宅急便ではどのような箱でも使用できますが、商品のサイズと箱のサイズが合わず、箱内で商品が動いてしまうケースがあります。中身が散乱したりつぶれたりしないよう、緩衝材を入れるなどして、丁寧な梱包を心掛けましょう。
宅急便コンパクトの場合のルールや送料
宅急便コンパクトを利用する場合は、専用のBOXを準備する必要があります。専用BOXの料金は70円(税込み)です。
宅急便コンパクトは、別途料金を支払えば集荷もしてもらえます。そのため、発送する荷物が多いケースでも気軽に利用できる配送方法です。
専用BOXのサイズには下記の2種類があります。
- 薄型専用BOX:24.8cm×34cm×厚さ8mm程度(収納時の厚さは外寸5cmまで)
- 専用BOX:20cm×25cm×5cm
重さの規定はなく、おもちゃや雑貨など、BOXに収まる大きさの商品を配送する際に適しています。
宅急便コンパクトの送料は、一律で450円(税込み)です。
なお宅急便コンパクトで使用できる専用BOXは未使用である必要があり、繰り返しの使用はできない決まりです。
宅急便コンパクトの専用BOXの販売場所は? コンビニでも買える?
宅急便コンパクトの専用BOXは、以下の場所で販売されています。
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- イトーヨーカドー
- メルカリストア
- ヤマト運輸の営業所
セブン-イレブン・ファミリーマート・イトーヨーカドーは店頭で、メルカリストアはメルカリのアプリより購入できます。宅急便コンパクト専用BOX以外の梱包資材も販売されています。
ただしコンビニでも、ローソンには宅急便コンパクト専用BOXの取り扱いがありませんので注意しましょう。
ネコポス・宅急便用の梱包資材はどこで手に入る?
ネコポスや宅急便の梱包資材は、例えば下記のようなものを利用できます。
- 段ボール
- 封筒
- 紙袋
- 厚手のビニール袋
- クッション付き封筒
家にあるもので梱包が可能です。梱包資材が家になくても、コンビニや100円ショップなどで手に入りやすいものを使用できます。
ちなみにメルカリストアでは、ネコポスで利用できるちょうどいいサイズのクッション封筒や、宅急便に使える段ボール箱が販売されているので、適したものを探すのが面倒な際は、それらを利用してもいいでしょう。
そもそもらくらくメルカリ便とは?
そもそもらくらくメルカリ便とは、フリマアプリのメルカリとヤマト運輸が提携した、メルカリ専用の配送サービスです。
本来のヤマト運輸の配送料との差額をメルカリに負担してもらえるため、お得に利用できます。全国一律の送料で、遠方の地域でも安価な送料で発送できる点が大きな魅力です。
宛名書きが不要で、簡単に荷物が送れる点もメリットです。
前述のように、らくらくメルカリ便では、以下の3種類の配送方法が利用できます。
- ネコポス
- 宅急便
- 宅急便コンパクト
らくらくメルカリ便を利用するメリット
ここからは、らくらくメルカリ便自体のメリットを紹介します。
送料が全国一律である
らくらくメルカリ便は、全国一律の送料で利用できる点がメリットの一つです。
送り先の地域や距離に関わらず、どこへ発送しても送料は一律料金です。そのため、例えば都内から都内への発送であっても、沖縄から北海道の発送であっても、同一の料金で発送できます。
さらに一律料金は、一般の送料よりも安価に設定されています。例えばネコポスの場合、一般の送料は全国一律で最大385円(税込み)ですが、らくらくメルカリ便であれば全国一律で210円(税込み)です。
一般の送料より安価で利用できる理由は、メルカリとヤマト運輸が提携した、独自の配送サービスであるためです。
幅広い対応サイズ
対応サイズが幅広い点も、らくらくメルカリ便を利用するメリットの一つです。
らくらくメルカリ便は、A4サイズから160サイズの大きな荷物まで、幅広く対応しています。
化粧品のように小さなものや、バッグのように大きな商品を発送する場合、発送方法に迷うケースもあるでしょう。らくらくメルカリ便は対応サイズが幅広いため、発送方法に迷うことなく商品を送ることができます。
メルカリではらくらくメルカリ便以外の発送方法も選択できますが、160サイズまでの大きな荷物を安価に発送したいときは、らくらくメルカリ便がおすすめです。
もしも配送トラブルがあっても、メルカリの補償サポートがある
そもそもらくらくメルカリ便は、宛名書きが不要など、便利な手続きの仕組みが整っているため、配送のトラブルが起こりづらいでしょう。
その上で、万が一配送トラブルがあって、商品が紛失したり破損したりした場合も、メルカリ側にサポートしてもらえる点もメリットです。
らくらくメルカリ便のデメリットや利用時の注意点
らくらくメルカリ便には、デメリットや注意すべき点もあります。それらを理解しておくと、らくらくメルカリ便の利用時に困ることなく、便利に商品を発送できます。
利用できるコンビニに制限がある
まず、らくらくメルカリ便での発送にコンビニを利用する場合、対応しているコンビニはセブン-イレブン、ファミリーマートに限られます。
これらの店舗が近くにない場合は注意しましょう。
スマホの扱いに慣れていないと手こずる可能性がある
らくらくメルカリ便は、スマートフォンで配送用のQRコードやバーコードを生成することで発送手続きができる、便利な仕組みです。
反面、スマートフォンの扱いに苦手意識のある人には、発送手続きを難しく感じる可能性がある点もデメリットです。
送料を出品者負担にした場合にのみ利用可能
らくらくメルカリ便は、送料を出品者の負担に設定した場合にのみ利用が可能です。
メルカリの送料は、送料込み(出品者負担)か着払い(購入者負担)かを選択できますが、らくらくメルカリ便の利用を希望する場合は、出品者負担を選択しなければなりません。
送料の負担は商品の出品時に設定します。らくらくメルカリ便を使用したい場合は、出品者が送料を負担する設定にできているかをしっかりと確認しましょう。
また、商品の価格を設定する際は、送料が引かれることを考慮した価格にするようにしましょう。
運送会社への持ち込み割引は適用されない
ヤマト運輸で通常の発送を利用する際は、営業所などに荷物を持ち込むと、割引を適用してもらえます。しかしらくらくメルカリ便では、持ち込んでも割引は適用されませんので注意しましょう。
ただしらくらくメルカリ便はもともと、通常の発送で掛かる料金よりもお得な料金に設定されています。
ネコポスは集荷依頼ができない
らくらくメルカリ便でネコポスを利用する場合は、集荷依頼ができないことにも注意しましょう。
特に、複数の商品を同時に発送するケースでは、集荷依頼を希望する場合が多いでしょう。しかしネコポスは集荷に対応していないため、コンビニや営業所などに自ら持ち込む必要があります。
らくらくメルカリ便で集荷依頼をしたいときは、宅急便や宅急便コンパクトを利用しましょう。
らくらくメルカリ便の箱は発送方法によって、なんでもいいかどうかが変わる
らくらくメルカリ便では、3つの配送方法から自分に適した方法を選択できます。また、使用できる箱の規定は、どの配送方法を選択するかによって異なります。
ネコポスや宅急便はどのような箱でも使用できますが、宅急便コンパクトは専用の箱を用意する必要があります。この専用の箱は、セブン-イレブンやメルカリストアなどで購入可能です。
各配送方法の特徴を理解し、発送したい商品の大きさや重さなどに合わせて、賢く選択しましょう。