HISモバイルは6月6日、新料金プラン「自由自在スーパープラン」を発表した。月間データ容量は20GB、5分以内の国内通話が無料となる。基本料金は月額2,190円。提供開始時期は7月上旬以降を予定している。
同社は大手旅行会社HISの傘下にあり、NTTドコモ回線のMVNOサービスを提供している。2022年に刷新した最安290円からの「自由自在290プラン」はMVNOならではの安さを求めるユーザー向けに継続しつつ、20GBプランのテコ入れを図る。
従来の料金体系ではHISモバイル契約者の95%以上が7GB以下のプランを選択していたと言い、MVNO市場全体として小容量のユーザーが多いとされる中でも、特に極端な状況であった。そこで、「5G対応」「月間データ容量20GB」「5分以内の国内通話かけ放題」といった要素を大手キャリアのサブブランドと揃えて比較しやすい条件を整え、知識のある旧来のMVNOユーザーに限らず、一般に広く選んでもらいやすいプランを目指した。特に、ahamoへの対抗を意識しているという。
ブランドアンバサダーにコロッケさんが選ばれた理由とは?
新料金プランの導入にあわせて、これまでMVNO・格安SIMを使ってきた層以外にも認知を拡大するべく、同社初のアンバサダーとして人気モノマネタレントのコロッケさんを起用する。
記者発表会に登場したコロッケさんは、HISモバイルの料金について「290円って安すぎません?うちの一番高いコロッケより安い」と、自身がプロデュースする「コロッケのころっ家」のメニューと比べつつ驚きを語った(注:レギュラーメニューの最高額は「特製ジューシーメンチカツ」でちょうど290円。期間限定の豪華なコロッケは300円を超えるものがある)。
対談のなかで、猪腰英知社長からはHISモバイルの「顔」役をコロッケさんにお願いした理由も明かされた。猪腰社長はコロッケさんのモノマネについて「似てるようで似てない、本物より面白い」と評価。ahamo対抗の新料金プランのように似せるところは似せつつ、「本物(のキャリア)にはなれないけれど、アイデアと工夫次第ではコロッケさんのように本物以上の価値になる。(それが刺さる)一部の人にとっては本物よりHISモバイルがいいよねと言ってもらいたい」とHISモバイルの目指すあり方に重ねた。
新プラン登場記念のキャンペーンも実施
自由自在スーパープランの登場を記念したキャンペーンも発表された。
まず、冒頭で触れたように新プランは7月上旬以降の提供となるが、前倒しでHISモバイルの現行プラン(20GB/50GB)を契約した人には事務手数料相当(3,300円)のキャッシュバックを行う。
さらに、9月30日までに新規契約した人全員に「コロッケのころっ家」の「特製ビーフコロッケ」を1個無料でプレゼントする。こちらは自由自在290プランでも対象。SIM発送時に引換券が同封される。