ヤフーは、アプリの位置情報を活用して割り出した「国内の観光スポットを訪れる旅行者の特徴」の分析結果を公開しました。ここまで細かく分かっちゃうものなのか! と驚かされますよ~。

  • 推定された旅行・観光者の滞在エリア(以下ヤフー・データソリューションより引用)

今回の分析レポートは、「Yahoo! JAPAN」のスマホ向けアプリで位置情報の利用を許可しているユーザーのデータを元に作成。国内の旅行者と思われる振る舞いをする人たちだけを抽出し、さらに性別・年代で色分けして行動を可視化しました。

特徴的なところを紹介していくと、例えば鎌倉・江の島。華やかな鎌倉駅周辺や海岸には10代~20代女性が多く訪れる一方、鶴岡八幡宮や北鎌倉など静かなエリアには50代~60代女性が多く滞在していると分かったといいます。

  • 鎌倉・江の島周辺の性年齢別特徴度分布

また、データに「推定属性情報」(ユーザーの特徴を推定して付与したデータ)を付け加えることで、大阪においてはUSJや海遊館、天王寺動物園周辺に「子どもがいる人」の滞在が多く見られたのだそうです。確かに子どもが喜びそうな場所だもんなあ。

  • 大阪の旅行・観光者の子どもがいる人分布

加えて「検索行動」(そのユーザーがどのようなキーワードで検索しているか)をかけ合わせると、さらなる特徴を導き出せる場合もあるとのこと。例えば福岡県・太宰府市の「竈門神社」に集まる人は「竈門神社 鬼滅の刃」で検索していることが多いため、人気漫画「鬼滅の刃」ファンが“聖地巡礼”で訪れていると推察できます。20代から50代の女性が満遍なく参詣しているあたり、鬼滅ファンの世代の広さを再認識させられますね~。

  • 「竈門神社」に集まる鬼滅の刃ファン


分析の結果自体は「それはそうだろうなあ」というものも多いのですが、とはいえそれが「データ」として裏付けられたものである点が非常に興味深いですね。

  • 聖地巡礼いってみたい

位置情報、属性情報を活用することで、ここまでいろいろと細かく分かってしまうことに驚かされます。個人情報はプライバシーの観点からもぜひ厳格・厳重な管理を行ってほしいと思う一方、これを使ったさらなる新しいアイデアやサービスをあれこれ妄想してしまいました。皆さんはどう思いましたか?