和歌山電鐵は4日、貴志川線(和歌山~貴志間)にて通常の5割程度に間引きした臨時ダイヤで6月5日から運転再開すると発表した。台風2号に伴う前線の活発化による大雨で施設・車両が被災し、6月4日まで全線運転見合わせとなっていた。

  • 和歌山電鐵「たま電車ミュージアム号」(2021年撮影)

同社のTwitterアカウント「駅長たま」でも、線路の道床が流れ、事務所が水浸しとなり、伊太祈曽駅ホームの「たま電車ミュージアム号」が動けなくなるなど、被災状況を報告していた。岡山・大阪から両備グループの関係者も駆けつけ、1日も早い復旧に向けて作業を行ったという。

浸水した車両の復旧に時間を要するため、「通常ダイヤでの運行には今しばらくお時間を頂戴いたします」とのことだが、6月5日以降は臨時ダイヤで運転再開できる見込みに。和歌山~貴志間で上下各21本を設定し、朝および夕夜間の通勤通学時間帯も含め、一部列車を間引きしての運転となる。日中時間帯はおおむね30~60分間隔で運転される。