国土交通省は、台風2号に伴う前線の活発化による大雨の被害状況等について発表。6月3日16時の時点で、奈良県・和歌山県を走るJR和歌山線で路盤流出、近鉄吉野線と南海高野線で土砂流入等の被害が確認されているという。

  • JR和歌山線の普通列車

JR西日本の運行情報によれば、和歌山線は高田~和歌山間で運転見合わせとなっているが、このうち高田~五条間は6月3日22時頃の運転再開を見込んでいるとのこと。五条~和歌山間は終日運転取りやめとなっており、今後の設備点検の結果次第で運転取りやめ期間がさらに延びる可能性がある。国土交通省は和歌山線の被災状況に関して、「詳細確認中」としている。

近鉄吉野線の被災箇所は1カ所とされている。近鉄の運行情報によれば、福神~大阿太間で6月2日17時44分頃に土砂崩壊が発生し、吉野口~吉野間で運転を見合わせているという。復旧作業を進めているが、復旧までに相当の時間を要する見込みとされ、運転再開の見込みは立っていない。

  • 橋本駅から極楽橋方面へ向かう南海高野線の各停

南海高野線の列車運行に関して、現在は高野下~高野山間で運転を見合わせており、数カ所にわたって倒木やのり面の土砂流出が発生しているとのこと。6月4日に高野下~極楽橋間の復旧作業を実施し、これにともない同日10~17時に橋本~高野下間(高野下~高野山間を含む)を運転見合わせとする。橋本~高野山間でバス代行輸送を実施中だが、橋本駅と高野山駅以外の途中駅において、道路状況により代行輸送できない場合がある。