ASUS編(関連記事)に続いて、COMPUTEX 2023にMSIが出展していたブースも一挙ご紹介。新要素としては次期グラフィックスカード向けとして開発が進行している最新空冷クーラーや、PCIe 5.0対応の爆速M.2 NVMe SSD、メルセデスAMGとのコラボレーションで開発されたゲーミングノートPCなどが目白押し。なめらかですべりの良いマウスパッドで遊んでいる一団も見受けられました。

  • MSIブース。ゲーミング製品一色というわけではなかった点が印象的

  • まず見せてもらったのがこのGPUクーラー。従来のアルミ製ヒートシンクに銅板を挟み込むことでより冷却性能を追求したとのこと

  • 製品化への課題として金属消費量の大幅増、コストの増加等が立ちふさがっているとのことで、一部のハイエンドモデルだけになるかも……とのことでした

  • フィンをばらした様子。加工にとにかくコストがかかるそう

  • こっちはGPUに直接接触するエリアの新開発品「Arctic Blast」。ペルチェ素子ではないそうですが、冷えすぎて結露していました

  • この冷却機構だけでも全力動作させると400W以上電力消費してしまう点が難点だとか

  • じゃあ水冷でよくないですか!? と思っていたところいつものSUPRIMが出てきてくれて一安心

  • ファンが回っていても中央のエンブレムは回転させない意匠が新要素らしいです

  • SUPRIMシリーズではラジエーターが独立していますが、ラジエーターをくっつけるというのはどうか、というプロトタイプの展示もありました

  • 上半分と下半分でフィンのピッチに差をつけ、エアフローを最適化するとのこと

  • こっちはベイパーチャンバーの新しいデモ。ベイパーチャンバーから直接ヒートパイプが伸びているところが新要素です

  • たくさん展示されていたグラフィックスカードの中で、個人的に気になったのがこの「GeForce RTX 4070 Ti GAMING X SLIM 12G」。2スロット強に収まっています

GPUクーラーなんてある程度枯れてきた技術だと思っていたので、プロトタイプの大量投入にはびっくり。個人的には金属を大量に使うことで進化を模索する空冷クーラーよりも、スマートに熱移動を行える水冷クーラー搭載モデルがもう少し拡充されればいいなと思いました。

  • 続いて、MSIから投入のPCIe 5.0対応SSD「SPATIUM M570」シリーズ

  • ファンありだと小さめのヒートシンクで済みますが、ないモデルは巨大

  • 動作している様子。CPUが空冷だと干渉しそうだなと思いましたが、最近はみんな水冷なので関係ないかもしれません

  • CrystalDiskMarkによるベンチ。まさに爆速

  • 今回の展示に合わせて専用の拡張カードを開発。2つ組み合わせてCPU直結スロットに挿入すると……

  • 読み出しは22GB/秒、書き込みは23GB/秒へ。用途が思いつかないレベル

  • そのほかにもゲーミングヘッドセットの新製品や……

  • MSI製品で真っ白に統一したPC

  • 周辺機器でも白くできるというアピールも

  • 興味深かったのはこの拡張カード。PCIeの補助電源と映像入力を行うことで、デスクトップPCから100WのUSB PDと映像出力が行えるというアイテムです

  • 端子はこんな感じ

  • マザーボード類の展示もありました。主な変更点はWi-Fi 7への対応

  • よさそうだったPCケース。ライザーカードも同梱するほか、あちこちに小口径ファンが搭載されていてとにかくエアフローに配慮されています

  • 拡張カードの搭載スロットは縦置きと横置き用を両方同梱。組み替えられるように

  • MSIもマザーボード背面に電源コネクタを取りまわすプロトタイプを開発・展示していました

  • 電源ユニットのピンを黄色く塗ることで、ちゃんと差し込めているか一目でわかるよう配慮したモデル

  • 色がバキバキに深いQD-OLED搭載のウルトラワイドゲーミングモニター「MEG 342C QD-OLED」

  • ビジネス向けの小型PCもありました

最後は、大量に展示されていたゲーミングノートPCの中でも異彩を放つ、メルセデスAMGコラボレーションモデルをチェック。ベースモデルにはいろいろあるMSI製ゲーミングノートPCの中でも、薄さと軽さを重視しつつ一切性能にも妥協しない「Stealth 16」シリーズが採用されており、当然第13世代Core i7とRTX 4070 Laptopを搭載する最大構成。MSIとしては初めてゲーミングノートPCにOLEDパネルを組み合わせている点が大きな特徴で、UHD+(3,840×2,400ドット)もの高解像度で画面表示に対応しており、メルセデスAMGをイメージした意匠が各部にあしらわれていました。

  • MSIブースの顔ともいえる位置に掲げられていました

  • MSI「Stealth 16」ベースのコラボモデル

  • 主な仕様

  • 各部にメルセデスAMG要素がちりばめられています。画面下のエンブレムからスペースキーのチェッカーフラグ柄に加え…

  • よく見るとスピーカーグリルも「///AMG」

  • 天板にはド派手にエンブレムがあしらわれています

  • ゴム足は新しい金型をわざわざ起こしたそう

  • 超豪華付属品も要チェック。大判マウスパッドからゲーミングマウス、USBメモリ、ケーブルタイなどが同梱

  • 充電器もメルセデスAMG仕様

  • 専用パッケージに収められています