SNSのタイムラインを眺めていると、「これ本物!? それとも写真!? 」と一瞬わからなくなるものが流れてくるときがありますよね。

アーティストの沼田侑香(@happybirth000)さんがシェアしたのも、「あれ、目が疲れてるのかな!?」と、一瞬脳がバグってしまいそうな画像でした。

今日はアイロンビーズでピザを作った🍕
(@happybirth000より引用)

  • @happybirth000より引用

これはデジタルアートでも合成でもなく、れっきとした写真。アイロンビーズで作ったピザなんです。

「アイロンビーズ」とは、小さなパイプ状のビーズで絵柄を作り、アイロンなどの熱で温めて圧着するというもの。このピザができるまでの工程を想像すると気が遠くなりますね……。

この投稿に対し、Twitterユーザーからは、「すごっ」「脳がバグる(最高)」「画面をスクロールしてると本物に見える!」「かわいいしデジタルのドット絵と刺繍表現の中間みたいな不思議な感覚があり好き」といった驚きの声が寄せられました。

このピザはどんなコンセプトで作られたのでしょうか。制作者の沼田侑香さんに、制作時にこだわった点などをうかがいました。

制作者に聞いてみた

――作る際にこだわった点や大変だった点を教えてください。

このピザは、誰かが食べている途中の状態をイメージさせるように作りました。アイロンビーズに置き換わっているのにもかかわらず、どこかリアルで本当にそこにあるかのような、感覚的なバグを体感してもらいたいと思っています。

――今回の投稿には大きな反響が寄せられましたね。

この作品は、東京・渋谷区の「工房親」というギャラリーで、6月24日から7月16日まで行われるグループ展「絵画をかんがえる。」のために制作した作品の一部です。多くの人にぜひ実物の作品を見ていただきたいと考えています。


アイロンビーズを使って、二次元でも三次元でもない作品づくりをされている沼田さん。実物を見てみたい方は、ぜひ期間中、「工房親」に足を運んでみてください。