Enermaxブースの展示内容から気になった新製品をご紹介しよう。
42cmクラスで厚みも38mm、大型ラジエータの最新水冷が展示中
まずは新型の簡易水冷CPUクーラー「LIQMAXFLO SR」。ラジエータサイズは12cm、24cm、36cmクラス、そして42cmクラスも展示されていた。ラジエータの厚みも特徴で38mmとか。42cmクラスで38mm厚ラジエータの最上位モデルはかなりの冷却性能を期待できる。
ヘッド部分に同社最新の「Dual Chamber Xtreme Pump」を、CPUヘッド部に「Shunt-Channel Technology」を採用することで熱交換、熱輸送の性能を強化。小径ファンも搭載している。ポンプ部LED上のカバーは交換可能で、最近のトレンドを取り込んでいる。ファンはSilent Flow PWMとされる。
空冷CPUクーラー「ETS-T51 Illumax」。デザイン面ではブラック塗装、LED付きトップカバー。冷却面ではシングルタワーでヒートパイプ5本で、コスパを競うゾーンよりは一つ上のクラスの製品だ。
「ETD-N40」。小型PC向けの薄型CPUクーラー。特徴はファンにあり、新設計のファンは社内でも設計&テストを繰り返し、最適なものにたどりついたというブレード設計。ブレード枚数は5枚と少ないが、静圧重視の性格とされる。
Enermax電源のD.F.シリーズが12VHPWR対応、コンパクト化し使いやすく
電源では80PLUS GOLDの「REVOLUTION D.F.X」、80PLUS PLATINUMの「PLATIMAX D.F.X」が展示されていた。ともにATX3.0、12VHPWR対応。そしてどちらも電源投入直後に一定時間ファンを逆回転させるD.F.X機能付き。逆回転によりファンブレード上のホコリを払い、その後の通常回転で筐体外に排気するD.F.は同社電源で受け継がれている特徴でもある。
Enermaxの電源はやや大きなサイズだったが、今回の製品は1,200W以下のモデルは奥行き14cmとコンパクトになった。1,350/1,600Wモデルは17cm。側面にはLEDイルミネーションが付き、電源とマザーボードを接続する制御ケーブル、LEDのON/OFFスイッチもある。
もう一つ電源では「ATX12VO」対応電源「PLATIMAX GEMINI 1200W」も展示されていた。ATX12VOは次世代の、電圧を+12Vのみに統一するといった仕様。ただしPLATIMAX GEMINI 1200WはATX12VOと従来のATX3.0に両対応する、互換性を持たせた設計だ。
ユニークなPCケース、次世代(?)のPCケースたち
ミドルタワーケースの「MarbleShell Apex Marble MS32」はいろいろとギミックを搭載している。まず、左右側板や天板にスナップボタンを採用しており、パチッパチッと簡単に着脱できる。天板部にラジエータを搭載するような作業もかなりラクになるだろう。
ほかにも内部と右側面にケーブルを覆う形のカバーがあり、内部ではケーブルを隠し、右側面ではケーブルマネジメント時のケーブル押さえになって開閉しやすい。また、マグネット式で電源カバー部分に着脱、角度も調整可能なビデオカード用ファンも付く。フロントパネル右下には同社33周年を意味するロゴも。
「Cable Master 20」は、ASUSTeKがコネクタを裏面から出すマザーボードを発表しているが、これに対応するPCケースの一つだ。実際、マザーボードは裏面コネクタとして発表されているASUSTeK TUFが搭載されていた。フロント上部にLCDパネルを搭載するほか、前面は大口径ファン+メッシュで通気性を考慮した設計だ。