BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』(毎週日曜12:00~)では、『ザ・ノンフィクション特別編「都会を捨てた若者たち」』を、4日に放送する。
自然の中で、お金やエネルギーに頼らない暮らしをしたい…と、都会に背を向けて生きることを志す若者たちが、1年間の共同生活を送る「非電化工房」(栃木・那須町)。自然と調和した暮らしを目指し、自分の力で生きていく技術を学ぶこの場所に、2021年の春、5人の若者が門を叩いた。いずれも東京での暮らしに疑問を感じてここにやってきた20代のメンバーだ。
和気あいあいと作業に取り組むメンバーと離れ、独りで過ごすのは、27歳の大地さん。幼い頃から、プロ野球選手になることを夢見て、名門高校に進学するも夢は叶わず。大学ではアメフトで日本一を目指すもレギュラーにはなれず、大手企業に就職するも1年あまりで辞めてしまった。常に「競争社会」を生き抜いてきた自分に疑問を感じ、人間関係も苦手で「本当の自分」を探すために、この地へやってきたのだ。
同じく27歳の樹乃香さんは、都内の大学を卒業後、就職したものの毎朝の満員電車に心が折れてしまう。自然に囲まれた地で、カフェを経営したいという夢を持って、ここへやってきた。
常に、みんなの輪から独り離れて行動する“一匹おおかみ”の大地さんをメンバーの中で唯一、気に掛ける樹乃香さん。会話や食事を重ねるうちに、いつしか2人の間に恋心が芽生え、交際がスタートする。
ここで学ぶうちに「広大な山を自分の力で開拓する」という夢を抱くようになった大地さんは、「山探し」に動き出す。一方、地元に戻って「カフェ」をつくりたい樹乃香さん。互いに追い求めるのは別々の夢……2人は、理想と現実のはざまで大きく揺れる。
卒業が迫る中、樹乃香さんの父の重い病が判明する。27歳の2人が下した決断は…。