キリンビールは6月2日から6月4日まで、クラフトビール体験型イベント「HELLO CRAFT BEER WORLD」を東京・六本木ヒルズのヒルズアリーナで開催する。
国内の13ブルワリーの協力により、全24種類のクラフトビールを用意。来場者は2,000円のチケットで、クラフトビール3杯+ペアリング料理3種類+おかわりのクラフトビール1杯を楽しめる。メディア向け発表会では、ゲストの速水もこみちさん、森泉さんが登壇してイベントをアピールした。
■「HELLO CRAFT BEER WORLD」とは?
HELLO CRAFT BEER WORLDは、クラフトビール文化のさらなる定着を目指して開催するイベント。事前予約の必要はなく、当日のカウンターでチケットを購入して入場する。営業時間は11時~21時(最終日は19時に終了予定)。ちなみにスペースには屋根があり、雨天でも決行するが、台風などの荒天時は中止となる可能性がある。(※6月2日の一般向けイベントの開催は、荒天のため中止とのこと)
日本全国から13ブルワリー24銘柄が集結した。参加するブランドは、いわて蔵ビール、常陸野ネストビール、TOKYO BLUES(石川酒造)、ヤッホーブルーイング、DHCビール、Far Yeast、金しゃちビール、伊勢角屋麦酒、スノーブロンシュ(小西酒造)、山口地ビール、宮崎ひでじビール、ブルックリンブルワリー、スプリングバレー。
ペアリング料理として、ブラックタイガーのシーフードマリネ、5種のハーブの柔らかグリルチキン、柔らかローストビーフ トリュフソース添え、あらごしマンゴーソースのパンナコッタを用意。この中から3品を選ぶことができる。
■クラフトビールはまだまだ伸びる
発表会の冒頭、登壇したキリンビール 代表取締役社長の堀口英樹氏は、国内ではクラフトビールの人気がじわじわと上がってきていると紹介する。「現在、47都道府県すべてにクラフトブルワリーが設立されています。その数は約700か所にものぼり、現在も増加傾向です」と同氏。また、世界的なビールのコンペティション「WORLD BEER CUP2022」でも日本の複数のクラフトビールが金賞を獲得するなどしており、世界的にも認められつつあると強調する。
一方で、国内のビール類市場におけるクラフトビールの構成比は1.5%にようやく到達したところで「まだまだ伸長ポテンシャルがある」と堀口社長。そのうえで「クラフトビールの定着は、キリン1社が単独で訴求したところで成し得ないこと。志を同じくするクラフトブルワリーの皆さんと一丸となり、このカテゴリを創造していきます」と力を込める。最後は「今回のイベントを通じて、多くの人にクラフトビールを体験してもらえたら」と期待を込めた。
またイベントに協力するクラフトブルワリーを代表して、ヤッホーブルーイング 代表取締役社長の井手直行氏が挨拶した。同社が1997年から製造販売している『よなよなエール』は、クラフトビールのロングセラー商品。
井手社長は、まだ国内の消費者にはクラフトビールが認知されておらず、「聞いたことはあるけれどよく知らない」という声もよく聞くと切り出す。その要因は「近くに売っていないから」。各ブルワリーは事業規模が小さく、そのため消費者に体験してもらう機会が十分につくれていない、と指摘する。ちなみにアメリカ市場に目を転じると、ビール類市場におけるクラフトビールの構成比は13.2%にも上っている(日本は既述の通り1.5%)。このことから「まだまだ日本市場は伸びる」と井手社長。キリンビールの呼びかけで実現したHELLO CRAFT BEER WORLDを毎年恒例のイベントにしたい、キリンビール社とともにビール市場に革命を起こしていきたい、と力強く語った。
このあと発表会には、ゲストの速水もこみちさん、森泉さんが登壇。キリンビール マスターブリュワーの田山智広氏が見守るなか、「世界で展開されているビールの種類は150種類以上存在する?」「クラフトビールはデザートにも合う?」といった○×クイズに挑戦した(答えはいずれも◯)。
HELLO CRAFT BEER WORLDでは、どんなクラフトビールの組み合わせで飲むべきか、悩むのもまた楽しい。そこで速水さん、森さんは悩みつつ選んだ好みのクラフトビール3種類をメディアに披露した。
「色と香りを楽しみたいのと、料理とのペアリングも考えてこの3種類にしました」という速水さんは、スプリングバレーの「シルクエール<白>」、伊勢角屋麦酒の「ペールエール」、DHCビールの「DHCプレミアムリッチエール」を選択。一方で、森さんは「時間やシーンに相応しいビールにしました」として、常陸野ネストビールの「ホワイトエール」、いわて蔵ビールの「みちのくレッドエール」、スプリングバレーの「豊潤<496>」を選択した。
料理との相性で選んだ速水さんに対し、森さんは「昼間に軽く飲みたいホワイトエール」、「早めに仕事が終わって仲間と飲みたいみちのくレッドエール」、「家でゆっくりリラックスしながら飲みたい豊潤<496>」などと、ストーリーを交えながら紹介。キリンビールの田山氏も「速水さんは、料理が活きてくるさすがのチョイス。森さんは、なるほどイメージが湧きやすい、理にかなっている選び方だと思いました」と応じていた。