学情は5月31日、「デジタル給与払い」に関する調査の結果を発表した。調査は5月16日〜24日、20代の社会人530人を対象に行われたもの。
まず、2023年4月よりデジタル給与払いが解禁されたことについて、「知っている」と回答した人は52.8%だった。
デジタル給与払いが導入されたら活用したいか聞いてみると、14.7%が「活用したい」、18.3%が「どちらかと言えば活用したい」と回答し、合わせて3人に1人はデジタル給与払いの活用を希望している事が明らかとなった。
活用に前向きな理由としては、「アプリ決済を活用しているので、キャッシュレス決済サービスに直接入金されたら便利だと思う」「入金やチャージの手間が省けると便利だと思う」「現金をほとんど使用しない」などの声が寄せられている。
一方で、「現金払いのみの店舗もあるので、現金でも持っておきたい」「現金で管理するほうが分かりやすいと思う」といったコメントも挙がっている。
次に、複数回に分けて給与を受け取り可能なデジタル払いの場合、どの程度の頻度で給与を受け取りたいと思うか聞いてみた。
すると、「複数回に分けて受け取りたい」の回答は33.3%にのぼった。「どちらかと言えば複数回に分けて受け取りたい」の15.4%と合わせると、約半数が複数回に分けて給与を受け取りたいと考えているという結果となった。
理由としては、「一度にまとまった額が振り込まれるよりも、使いすぎを防止できると思う」「急にお金が必要になったときに助かる」などの声が寄せられた。
一方で、「月に1回受け取りたい」「どちらかと言えば月に1回受け取りたい」の回答も42.3%に達している。理由としては、「まとまった額を受け取れるほうが、お給料をもらった実感を得やすい」「月に一度受け取るほうがお金の管理をしやすいと思う」など。
企業がデジタル給与払いを導入した際にどのような印象を持つか尋ねたところ、18.1%が「好感が持てる」、33.0%が「どちらかと言えば好感が持てる」と回答した。好感が持てるという人は合わせて半数に上る結果に。
好感が持てる理由としては、「実際に自分が利用するか分からないが、新しいことを積極的に取り入れる企業は好感が持てる」「給与の受け取り方の選択肢が、複数用意されているのは嬉しい」「社員の利便性を高めようと新しい方法を導入する企業は、働きやすい環境なのではないかと思う」などの声が寄せられている。