ヤフーは5月30日、2022年4月~2023年3月の旅行者の行動データから、観光スポットを訪れる人の特徴を分析したレポートを公開した。

  • 旅行者と推定した滞在エリアプロット(左)全国、(右)函館周辺

    旅行者と推定した滞在エリアプロット(左)全国、(右)函館周辺

日本における旅行者の滞在状況を可視化したところ、日本全国にわたって点がプロットされていることを確認。「函館周辺」「伊勢神宮周辺」を拡大してみると、観光スポットもしくは宿泊エリアのみに点が現れており、上記以外の観光地と照らし合わせてもプロットされているため、おおむね点は、旅行客を捉えていると考えられる結果に。

  • 旅行者の性年代別特徴度トップ色分け(左)「東京23区」、(右)「鎌倉・江の島周辺」

    旅行者の性年代別特徴度トップ色分け(左)「東京23区」、(右)「鎌倉・江の島周辺」

次に、これらのデータに属性データを加え、男女10~60代で全体集団の平均と比較し、そのエリアにおいて最も特徴スコアの高い年代のみにカラーリングしたところ、「東京」の各スポットで旅行者に大きな性年代特徴差があることが明らかに。特に、浅草は修学旅行生の影響からか、10代女性が多い。

一方、「鎌倉・江の島周辺」の状況をみると、鎌倉駅周辺や海岸では10代~20代の女性が多く、鶴岡八幡宮や北鎌倉では、50代~60代女性が多いよう。また、江の島は10代~20代男性からの関心が高いことが分かった。

  • あるエリアに多くの人が集まっているのはなぜ?

    あるエリアに多くの人が集まっているのはなぜ?

一方で、主要な観光スポットではない場所に多く人が集まっていることも確認。福岡・太宰府天満宮から少し離れたエリアに人が集まっているため、このエリアのユーザーを1つのグループに見立てて、特徴的な行動を抽出し、検索の特徴を見てみたところ、このエリアを訪れているユーザー群の検索特徴度のトップが「竈門神社 鬼滅の刃」であることから、「鬼滅の刃」で「竈門神社」が取り上げられたことで、人気のスポットとなったことが推測される結果となった。

※使用データ:ヤフーの位置情報
※使用ツール:tableau