今回は、「ご指摘」の意味やビジネスで使える言い換え、使い方・例文なども紹介します。よく見聞きする「ご指摘」ですが、「ご指導」や「ご教示」と意味に違いがあるのでしょうか。 ビジネスシーンで正しく使い分けられるよう要チェックです。

「ご指摘」の意味とは

  • 「ご指摘」の意味とは

    「ご指摘」の意味をご紹介します。

「ご指摘」とは「指摘」に、「ご」を付けて丁寧にした言葉です。「全体から問題となる部分を指し示す」という意味があります。

主にミスや疑問に思うところを指し示す際に使用されます。

「指摘」という言葉を漢字で考えると、それぞれ「指」が「指す」、「摘」が「摘む・選び取る」意味を持ちます。ここから、「指摘」または「ご指摘」は「選んで指し示す」言葉として使われるようになりました。

「ご指摘」と似た言葉「ご指導」「ご教示」との違い

「ご指摘」と似た言葉として「ご指導」や「ご教示」があります。

「指摘」は単に問題を指し示すだけにとどまる表現です。一方、「指導」には「目的や方向に沿って教え導く」という意味があり、ミスなどを取り上げるだけでなく、その後の方針をアドバイスしたり提案したりすることも含まれます。

また、「ご教示」は知識ややり方、方法などを教えることを意味します。欠点やミスのみを取り上げる「ご指摘」とは意味が異なります。

それぞれの意味を理解して、正しく使い分けましょう。

「ご指摘」の正しい使い方・例文

  • 「ご指摘」の正しい使い方・例文 

    「ご指摘」の正しい使い方をご紹介します。

「ご指摘」は、自分以外の人が指摘をすることに対して敬意を示す言葉です。つまり、基本的に自分が指摘する際には使用せず、自分や他の人が指摘を受けた際に使用します。

ここでは「ご指摘」の正しい使い方を例文とともに詳しく解説します。

  • 〇〇様のご指摘の通り、こちらの不手際でございます

  • フィードバックを確認いたしました、ご指摘ありがとうございます

  • ご確認いただき、修正点等ございましたらご指摘いただきたく存じます

「ご指摘」をビジネスで使う際の注意点

  • 「ご指摘」をビジネスで使う際の注意点

    「ご指摘」を使う際の注意点を解説します。

「ご指摘」はビジネスシーンで使うことがほとんどです。ここでは、注意点について詳しく解説します。

前述の通り、「ご指摘」は指摘する側への敬意を含む言葉です。自分が他の人に指摘をする際には使わないようにしましょう。自分が指摘する際には、言葉を柔らかくするためにクッション言葉を添えたり、断定する言い方を避けて指摘したりするとよいでしょう。

一例としては、「個人的な意見ですが」「勘違いでしたらすみません」「〇〇だと思うのですが、いかがでしょうか?」などがあります。

「ご指摘」の類語・言い換え表現

  • 「ご指摘」の類語・言い換え表現

    「ご指摘」の類語をご紹介します。

「ご指摘」を使うか迷ったときや、言い換えたいときには、「ご指摘」の類語を使うことがおすすめです。「ご指摘」の類語や言い換え表現としては、以下が挙げられます。

  • ご意見

  • ご指導

  • ご教授

ここでは、それぞれの類語及び言い換え表現について詳しく解説します。

ご意見

「ご意見」とは「ある問題に対し主張や考えを述べること」です。

「ご指摘」は欠点やミスを指し示すことですが、「ご意見」はネガティブ・ポジティブは関係なく意見を述べる意味合いがあります。若干意味が異なるため正しく使い分けましょう。

ご指導

前述の通り、「ご指導」とは、問題の部分を指摘するだけではなく、アドバイスしたり教えたりする意味合いを持ちます。「ご指摘」に比べて相手へのアプローチが強く、相手とのより深い関係性を示す言葉です。

ご教授

「ご教授」とは、「知識や方法などを相手に示す」意味の言葉です。不明点を質問したり、解決策を求めたりする際に「ご教授ください」と使います。

ビジネス・日常で「ご指摘」を適切に活用しよう

  • ビジネス・日常で「ご指摘」を適切に活用しよう

    「ご指摘」を適切に使いましょう。

ビジネスシーンでは、相手からミスを指摘されることがあります。その際は「ご指摘ありがとうございます」ということで、相手への敬意を示しながら感謝を伝えられます。「ご指摘」の意味や使い方について正しく把握して、適切なシーンで使用しましょう。