クロス・マーケティングは5月31日、「価格に関する調査(2023年)」の結果を発表した。調査は5月26日~29日、全国20歳~69歳の男女1,100名を対象にインターネットで行われた。

  • 食品のPSM分析結果

    食品のPSM分析結果

物価が上がり続けるなか、牛乳やたまご、ラーメン、ハンバーガーの適正価格についてPSM分析(価格に関する4つの質問から、モノやサービスの受容価格帯を明らかにする分析手法)を実施した。

その結果、「牛乳」の最適価格(最も商品を買う人が多いと想定される価格)は189円/1ℓ、「ラーメン」は592円、「ハンバーガー」は307円となり、「たまご」については、最適価格が205円/10個、上限価格(これ以上高い価格になると市場に受け入れられなくなる価格)は300円、妥協価格(この程度の価格なら買ってもよいと思う価格)は218円、下限価格(これ以上安いと品質に不安を感じられるようになる価格)は144円となった。

  • 「最近、ぜいたく品になってきた」と感じるモノやサービス

    「最近、ぜいたく品になってきた」と感じるモノやサービス

次に、「最近、ぜいたく品になってきた」と感じるモノやサービスを聞いたところ、1位「たまご」(132件)、2位「外食」(103件)、3位「自動車」(60件)となり、「外食」の中では、ファストフードをあげる人が多くみられた。

また、買おうと思っていた食品の価格が思ったより高かった場合にどうするかを教えてもらったところ、「代わりになる、別の種類の食品を買う」(35.9%)、「その食品を買うのをあきらめる」(35.0%)、「賞味期限間際で割引になっているものを買う」(31.9%)が上位となり、「高くても買う」(9.5%)という人は1割に満たなかった。