タニタは5月30日、「飲酒運転に関する意識調査2023」の結果を発表した。調査は4月4日~5日、全国の20歳~69歳の社用車ドライバーでお酒を飲む習慣がある男女1,000名(男性899名、女性101名)を対象にインターネットで行われた。
翌日に車を運転するのに、ついついお酒を飲み過ぎてしまうことはあるかを聞いたところ、39.4%が「よくある」(2.7%)、「ときどきある」(19.3%)、「1~2回ある」(17.4%)と回答。
お酒を飲み過ぎてしまったのはどのようなときかを聞くと、「友人・知人との飲み会」(45.4%)や「会社の忘年会・新年会」(43.7%)が特に多く、次いで「会社の歓送迎会」(31.2%)、「うれしいことやめでたいことがあったときの晩酌」(24.6%)、「その他の会社の飲み会」(19.8%)と続いた。
お酒を飲み過ぎてしまった理由については、「二次会・三次会と続いた」(52.2%)が突出して高く、次いで「たくさん飲まないともったいないと思った」(23.2%)、「緊張をほぐすため」(18.4%)が上位となったほか、約3割の人が「飲まないと場がシラケると言われた」(16.7%)、「先輩・上司に飲酒を強要された(飲めと言われるなど)」(12.3%)、「お酒以外の飲み物が用意されていなかった」(7.5%)、「一気コールがかかった」(7.0%)など、アルコール・ハラスメント(アルハラ)を受けて飲み過ぎてしまったケースがあることが明らかに。
そこで、飲み会の雰囲気や先輩・上司からのお酒の勧めについて、どのような意識を持っているのかを聴取したところ、2割近くの人が「飲み会で飲まない人がいると場がシラケてしまう」と思っており、「先輩や上司からお酒を勧められると断りづらい」と感じている人は半数近く(48.6%)いることがわかった。
次に、「今後、飲酒・会食の機会はどのように変わると思うか」について質問したところ、「会社のイベントでお酒を飲む機会」は「増える」が25.7%、「社外の人と会食をする機会」では「増える」は24.8%となり、コロナ禍が落ち着きをみせてきているためか、飲酒や会食の機会の増加を予想する人は少なくないよう。
また、新型コロナ関連の規制緩和によって、対面での歓送迎会や花見といったイベントが行われるようになった中、職場で、改めて飲酒運転防止に関する注意喚起が行われたかを聞いたところ、50.4%の企業で「行われた」ことが明らかに。業種別にみると、特に「金融業・保険業」(70.8%)や「情報通信業」(66.7%)で行われていることがわかった。