キリンホールディングスと小岩井乳業は5月30日、乳酸菌を含む免疫賦活用食品組成物の発明(特許第6598824号)が、発明協会が主催する「令和5年度全国発明表彰」において「恩賜発明賞」を受賞したと発表した。

  • プラズマ乳酸菌

今回の受賞は、両社が共同開発・事業展開を行う乳酸菌Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805(以下、プラズマ乳酸菌)の発見・商品化に関する発明、取り組みが評価されたもの。健康食品素材としては初、食品企業では59年ぶりの受賞となるという。

プラズマ乳酸菌は、1,000億個を2週間以上摂取することで、免疫の司令塔であるpDCを活性化できる科学的エビデンスがある。また生菌の状態ではなくても効果が発揮されるため、加熱処理などを行う食品でも採用できる。キリンは、自社グループでの商品開発に加え、パートナー企業とも協働し、合計47商品の機能性表示食品を展開している。

全国発明表彰とは、発明協会が皇室からの御下賜金を受け、日本の科学技術の向上と産業の発展へ寄与することを目的に、多大な功績をあげた発明、考案、意匠、または今後大きな功績をあげることが期待される発明などを表彰するもの。

中でも「恩賜発明賞」は、日本の科学技術の振興や産業経済の発展に大きく貢献している発明等が対象で、全国発明表彰の象徴的な賞として最も優秀と認められる発明などの完成者に贈られる。