カシオ計算機は、国内で販売している電卓のパッケージについて、プラスチックから紙素材を使用したものに6月から順次変更する。

  • 6月から順次変更する、紙の電卓パッケージ

パッケージ素材の変更は、SDGsの取り組みの一環。同社はこれまでも、時計製品でのバイオマスプラスチック素材の採用や、カートリッジのプラスチックごみを削減できるラベルライターの販売、ウオッチシリーズ「CASIO Collection」のパッケージをプラスチックから紙へ変更するなどの施策を進めてきた。

今回、一般電卓や関数電卓のパッケージを、プラスチックから紙素材に変更。すでに紙のパッケージを導入していた海外とあわせ、年間約340トンのプラスチック使用量を削減できるとする。加えて、パッケージを小型化したことで、輸送時の効率化やCO2削減にも貢献する。

パッケージが紙となったことで透明ではなくなり、製品を外から確認できなくなるが、代わりに外箱に実寸サイズの製品画像を印刷し、デザインやサイズ感をわかりやすくする。

合わせて紙の取扱説明書も廃止する。同梱する従来の4分の1サイズの紙には保証書、注意事項、QRコードのみを記載することで、紙の使用量を4分の1に削減した。記載のQRコードを読み込むと、操作説明やアフターサービスに関する情報を確認できる。同社は今後も製品や梱包で、環境負荷の低減につながる取り組みを進めるとしている。

  • 従来のプラスチック製パッケージ