ロジクールは5月31日、PC周辺機器のフラッグシップ「MX」シリーズ新製品として、フルサイズの薄型キーボード「MX KEYS S アドバンスド ワイヤレス イルミネイテッド キーボード」(以下、MX KEYS S)を発表した。6月8日に発売する。価格はオープンで、直販価格は19,690円前後の見込み。

  • MX KEYS S アドバンスド ワイヤレス イルミネイテッド キーボード。カラーはグラファイト(上)、ペイルグレー(下)の2色

MX KEYS Sは、2019年9月に発売した薄型キーボード「MX KEYS」の後継モデル。本体の剛性やパンタグラフ構造のキースイッチとキーフィーリング、手を近づけるとバックライトが点灯し自動で明るさ調整もするスマートイルミネーション機能などはそのままに、新たにバックライト点灯時間/光量の調整機能や、ファンクションキー部分の機能追加などが行われている。

  • グラファイト。素材としてリサイクルプラスチックをグラファイトで26%、ペイルグレーで11%採用している

  • 新色のペイルグレー。ホワイトやシルバー系のPCや周辺機器と合わせやすそうだ

バックライトの調整は、点灯時間や光量の調整をロジクール製品専用ソフト「Logi Options+」から行えるようになった。ファンクションキー機能では、新たにF5にディクテーションキー、F6に絵文字キー、F7にミュートキーを配置。また、本体に新カラー「ペイルグレー」が追加された。

このほか、新しくLogi Options+に追加されたマクロ機能「Smart Actions」に対応していることも特徴だ。Smart Actionsは既存のMXシリーズを含め、Logi Options+対応デバイスであれば使用できる。

Smart Actionsは、ショートカットやファンクションなど連続する複数のマウス操作・キー操作を一つのボタンに割り当てられるマクロ機能。設定はLogi Options+で行え、例えばデータ入力作業や画像の補正作業などで効率を高められる。

Smart Actionsでは、例えば「URLを開く」や「Slackで検索」など、目的に応じたマクロのテンプレートが用意されているが、テンプレートの内容を利用状況に合わせて編集したり、自分で新たにゼロから操作を指定することもできる。Logi Options+では作ったマクロをエクスポートしたり、他の人が作ったマクロをインポートしたりすることも可能だ。

  • Logi Options+に追加された「Smart Actions」機能の画面。あらかじめ操作が決まっているテンプレートを選べる「テンプレート」タブと、自分が取得したマクロを表示する「管理」タブの2つがある。画面は試用版のため、実際のものと異なる可能性がある

  • Smart Actionsを使ってみたところ。テンプレート「URLを開く」をカスタマイズし、キーボードのInsキーを押すとChromeブラウザで「マイナビニュース プラスデジタル」のトップページが開く設定とした

接続は独自のLogi Bolt USBレシーバーあるいはBluetoothに対応。最大3台までの接続先を切り替えられるEasy-Switch機能もサポートする。本体サイズは430.2×20.5×131.6mm、重さは810g。Logi Bolt USB レシーバーやUSB-C to A充電ケーブルなどが付属する。カラーはグラファイト/ペイルグレーの2色。

  • MX KEYS Sの実機。上がグラファイト、下がペイルグレー

  • MX KEYS MINIやMX MECHANICAL MINIなどと同じく、ディクテーションキー、絵文字キー、ミュートキーをF5/F6/F7に配置した

  • MX KEYS Sの背面。本体デザインや構造、キーフィーリングはこれまでのMX KEYSと同じ

【お詫びと訂正】初出時、製品の略称を「MS KEYS S」としていましたが、正しくは「MX KEYS S」となります。ご迷惑をおかけした関係者ならびに読者の方々へお詫びして訂正いたします。(2023年5月31日 21:20)