アイスタットは5月26日、「デジタル給与に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は5月15日、20歳~59歳の有職者300人を対象にインターネットで実施した。
自分が受け取る給与を「デジタル給与払い」にしたいか尋ねたところ、「希望しない」(57.7%)が最も多かった。「どちらかといえば希望しない」(28.7%)と合わせると、約9割がデジタル給与払いは希望しないと答えている。「希望する・すでに実施」は13.7%だった。
属性別でみると、「希望しない」は「50代」「女性」「未婚」「近畿地方」で多く、「希望する・既に実施」を回答した人は「20・30代」「男性」「既婚」「四国・中国・九州地方・沖縄」で多かった。
デジタル給与払いを希望しない回答した人にその理由を聞くと、最も多い回答は「現金が必要な時、アプリから銀行に送金依頼し、ATMでおろすのが手間」(40.9%)だった。次いで「家賃や公共料金、ローンなど、振り込みで支払うものがあり手間」(34.4%)、「お金の出入りが実感できないため、金銭感覚がおかしくなりそう」(33.2%)となった。
デジタル給与払いを「希望・既に実施している」と回答した人に、その理由を聞くと、「キャッシュレスで生活しているので」「給与を貰ったその日に銀行に行かずにお金が動かせる」(各41.5%)が最も多かった。「スマホ決済の利用が多いので」「銀行を経由しないので、振込手数料が減り、コスト削減」(各31.7%)が同率で続いている。
勤務先で「デジタル給与払い」を導入しているかを聞いたところ、90.3%が「導入していないし、導入予定もない」が最も多かった。「導入予定あり、もしくは検討中」は7.7%、「導入している」は2.0%となっている。「デジタル給与払い」意向別でみると、勤務先が「導入していない・導入予定なし」の人は「希望しない」の方が多く、 勤務先が「導入している」 「導入予定・検討中」の人は「希望する・既に実施」が多かった。
デジタル給与払いを希望する人の属性としては、「20・30代」「男性」「既婚」が多かった。また、勤務先がデジタル給与払いを「導入している」「導入予定・検討中」という人も多い。支払いに「スマホ決済(タッチ式)」「デビットカード」「プリペイドカード」を利用する人、支払い手段の数が「1~2つ」と少ない人、キャッスレス派の人、スマホ決済の利用が週3日以上の人、1カ月のスマホ契約ギガ数が「3GB超え~無制限」の人もデジタル給与払いを希望する人が多かった。