映画『大名倒産』(6月23日公開)の完成披露試写会が27日に都内で行われ、神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小手伸也、桜田通、浅野忠信、佐藤浩市、前田哲監督が登場した。
同作はベストセラー作家・浅田次郎による傑作時代小説の映画化作。越後・丹生山藩の鮭役人の子・間垣小四郎(神木隆之介)がひょんなことから一国の大名になるが、藩には莫大な借金があった。次々と無理難題に巻き込まれていく若殿を中心に巻き起こる、笑いと涙の傑作エンターテインメントとなる。
今回の神木は“巻き込まれプリンス”という役どころだったが、桜田は「神木隆之介くんは巻き込みプリンスなんですよ。逃げられないなと思いました。京都の方で撮影があったんですけど、1日でも早く入って同じところに滞在させ、撮影が終わったら1日でも遅く滞在させようとするんですよ。なんとか逃げ切ってました」と振り返る。「僕は基本的に家が好きなので、なるべく自宅にいたい。でも事務所とかいろんなところを使って来させようとしてきて。それでも僕は逃げていたんですが、京都に入る1〜 2日前に外で撮影をしてたら神木隆之介が歩いてきたんですよ。偶然に会って『何やってるの!?』と。さらに(今作の)撮影が終わった後、また同じような場所で撮影していたら神木隆之介が歩いてきたんですよ。もう逃げられないんだな、この人からと思って」と驚きのエピソードを披露した。
桜田は「今まで、人生でも外で偶然会うことってなかったじゃん。しかも短期間で。『大名倒産』という作品に入るところで偶然の出会いをしたというのが、神木隆之介さんの力なのかなという不思議な縁がありました」としみじみとする。神木は「すぐ帰りたがる。寂しいのに。なんで泊まってくれないの? なんで早く入ってきてくれないの? でもなぜか仕事前と仕事後でたまたま会った」と桜田について語った。
桜田が「今日まで言うの我慢してましたね。早く言いたかったんですけど、もう一生逃げられないなと思いました」と明かすと、神木は「逃がさないよ」と怖い表情。控え室の椅子でも「寄っちゃお」と近づいていたようで、桜田は「座席指定されましたもん。椅子寄せてきて、逃げられないなと思って」と訴えていた。