オシャレ雑貨系家電に強い国内メーカーのひとつといえばライフオンプロダクツ。そんな同社が、5月25日に社名と同じ「Life on Products」という家電ブランドを新設しました。

新ブランド設立発表会では、同ブランドの新製品もお披露目。それが、家具調セカンド冷凍・冷蔵庫の「ノンフロン冷凍庫 60L(LPRKC001)」と「ノンフロン冷凍庫 120L(LPRKC002)」「充電式バイブレーションモップ充電スタンド付(LPRCN001)」「デスククリーナー(LNACN001)」「エアダスター(LNACN002)」「コードレス電動ブラシ(LNACN003)」の6アイテムです。

発表会では各アイテムを体験することができたので、ここではプレミアムライン3アイテムを中心にレポートします。

  • 新ブランド「Life on Products」の新製品たち。木目調やストーン調デザインを採用しており「家電」を強く感じさせないデザインです

    プレス向け新ブランド・新製品発表会会場に並べられた新製品。いずれも木目調やストーン調デザインを採用しており「家電」を強く感じさせないデザインです

家電を感じさせない高級感ある3つのアイテム

ライフオンプロダクツは、ブランド内でも「Premium Line(プレミアムライン)」と「Natural Line(ナチュラルライン)」のふたつの区分があります。

プレミアムラインで取り扱うのは、家電であることを感じさせない家具のような高級感あるスタイリッシュな製品。今回発表された新製品では「ノンフロン冷凍庫 60L(LPRKC001)」と「ノンフロン冷凍庫 120L(LPRKC002)」、「充電式バイブレーションモップ充電スタンド付(LPRCN001)」の3アイテムがこのプレミアムラインに当たります。

  • プレミアムラインの3アイテム。左から充電式バイブレーションモップ充電スタンド付、ノンフロン冷凍庫 60L(ダークウッド/ダークストーン)、ノンフロン冷凍庫 120L(ダークウッド/ダークストーン)

ノンフロン冷凍庫2製品は、名前の通り環境に配慮したノンフロンタイプの冷蔵庫。セカンド冷蔵庫にピッタリのコンパクトサイズタイプながら、省エネ性も重視。60Lタイプは2021年目標の「省エネ基準達成率」に対して108.5%、120Lタイプは159%を達成しています。

最大の特徴は、なんといってもデザイン性の高さ。各サイズともに木目調の「ダークウッド」と石のようなテクスチャーの「ダークストーン」という自然由来のデザインを採用しており、家電というよりも家具のような印象の製品です。

  • 会場に展示されていた「ノンフロン冷凍庫 120L」(写真左)「とノンフロン冷凍庫 60L」(写真右)。120Lタイプはサイズ幅490×奥行690×高さ1195mm。希望小売価格は82,500円。120Lタイプがサイズ幅471×奥行543×高さ845mmで希望小売価格55,000円。いずれも6月中旬発売予定

  • 庫内はいずれも中身がわかりやすく、整理しやすいクリアトレータイプ(左が120Lモデル、右が60Lモデル)

正面から見えない位置にロゴや操作インターフェイスを配置し、ハンドル部分にはレトロなアイアン調家具のようなデザインを採用しています。扉のテクスチャー以外にも「家電」を感じさせないためのデザインの工夫を随所に感じられる製品です。

  • いずれのモデルも扉側面にロゴを配置。正面からは見えない配慮がされています

  • 120Lタイプは冷却方式にファン式を採用。扉上部に操作ボタンを配置しており、モードを変更することで冷蔵庫としても冷凍庫としても利用できます

  • 60Lタイプは冷凍専用庫。こちらは直冷式の冷却方式を採用しているので、定期的な霜取りメンテナンスが必要になります。温度は5段階で調節可能で、切り替えダイヤルはなんと本体裏に配置。「家電ぽいパーツを見せない」デザインへの強いこだわりを感じます

マジックやクレヨンも落とす木目調の電動モップ

プレミアムライン最後のアイテムは、充電式バイブレーションモップ充電スタンド付。名前の通り電動式のモップで、毎分約1,050回振動するモップにより、掃除機では取り切れない汚れを掃除できるという製品です。

  • 会場に展示されていた「充電式バイブレーションモップ充電スタンド付」。写真は充電台にセットしている状態。サイズは幅304×奥行243×高さ850mmで重量2857g。希望小売価格は30,800円で7月下旬発売予定

  • 本体をセットするだけで充電できる充電スタンド。本体のセット位置横には予備バッテリー(別売)を同時に充電するためのスリットも用意。スタンドを使用せず、本体に直接プラグを挿して充電することもできます

  • 面テープで着脱可能なモップパッドは3種類付属。左から静電気の力で髪の毛や微細なホコリをキャッチする「ループ」、特殊繊維で汚れを絡めとる「プレミアム」、激しい汚れに最適な「使い捨て」

多くの電動モップは丸いモップを回転させて掃除をしますが、本製品はモップ部分を細かく「前後」に振動させます。回転式モップはまっすぐ滑らせるのが難しい製品もありますが、前後に動く本製品ならスムースに直進させられました。

とはいえ、本体重量があるためか、筆者が体験したところヘッドはコードレスクリーナーのようにスルスルとは動きません。モップがしっかりと床をグリップしており、ヘッドの振動でゆっくりと前進するような操作感です。

前進させるのに力はいりませんが、素早い動きは難しいと感じました。ただし、重さがあるためか汚れ落ちはなかなかのもの。会場ではマジックやクレヨンで落書きした床の掃除をしましたが、いずれも1回モップが通過するだけで汚れがしっかりと落ちていました。

「充電式バイブレーションモップ充電スタンド付」を動かした様子 ※音が出ます

ハンドルを立てれば自動的に振動を一時停止し、どこでも自立するのも便利な機能。暗い場所を掃除するときは自動的にヘッドのLEDが点灯するなど、細かな「使い勝手の良さ」もよく考えられています。

  • 暗い場所で自動点灯するヘッドのLED

ナチュラルラインは家電に見えないミニ掃除ツール群

プレミアムラインが家具のような家電だとすれば、ナチュラルラインは生活に寄り添う雑貨系家電です。

ナチュラルラインからは今回「デスククリーナー(LNACN001)」「エアダスター(LNACN002)」「コードレス電動ブラシ(LNACN003)」の小型掃除アイテム3製品が発表されました。いずれもダークウッドとナチュラルウッドという木目調のデザインを採用しており、本体下部にはストラップをつけてフックなどに吊り下げて収納できます。

  • ナチュラルラインのアイテム。左から、現在開発中のミニクリーナー(ダークウッド/ナチュラルウッド、いずれも参考出展)、エアダスター(ダークウッド/ナチュラルウッド)、コードレス電動ブラシ(ダークウッド/ナチュラルウッド)、デスククリーナー(ダークウッド/ナチュラルウッド)

コードレス電動ブラシ以外の製品はブラシやノズル部分にキャップが付属。家電には珍しい木目調デザインを採用しているためか、キャップを装着すると家電らしくない外観です。無機質な家電を見える場所に置きたくない、というユーザーにとって嬉しい選択肢になりそう。

  • エアダスター(LNACN002)。サイズ幅60×奥行き60×高さ240mm、重量330g。メーカー希望小売価格は8,800円で7月中旬発売予定

  • 暗い隙間を掃除するときに便利なLEDライト付き

エアダスターはUSB(Type-C)で充電できるコードレスタイプで、3段階の風量調整ができるダスター。ダスターとは、風を吹き付けることでホコリや小さなゴミを吹き飛ばす家電のこと。キーボードの隙間やサッシのレールのゴミ、カメラについたホコリ、電子機器のメンテナンスなどに活躍します。

電子機器などに利用するダスターの多くはスプレー缶式ですが、本製品ならバッテリーを充電すれば何度でも利用可能でエコ。ノズルは交換可能で、標準の「細ノズル」のほか、先端にブラシがついた「2wayノズル」、浮き輪などの空気入れにも利用できる「空気入れノズル」が利用できます。

  • デスククリーナー(LNACN001)。サイズ幅80×奥行き160×高さ72mm、重量191g。メーカー希望小売価格は2,970円で7月下旬発売予定

  • 暗い隙間を掃除するときに便利なLEDライト付き

デスククリーナーもUSB(Type-C)で充電可能。こちらはミニサイズの吸引式掃除機です。吸引力はそこまで強くありませんが、手軽に食卓のパン屑やデスクの消しゴムカスなどを掃除できます。

面白いのが、吸引面にUV-Cライトを搭載しており、除菌機能も搭載していること。UVは目に悪影響を与えるため、吸引面を上向きにすると自動的にUV照射がOFFになる安全機能も搭載しています。

  • コードレス電動ブラシ(LNACN003)。サイズ幅49×奥行き39×高さ276mm、重量220g。メーカー希望小売価格は3,960円で7月中旬発売予定

  • コップやボトルの水洗いに便利な、別売りの「LNACN003専用360°ブラシ2本セット」も購入可能です

コードレス電動ブラシは今回紹介したナチュラルライン唯一の乾電池式アイテム(単三形アルカリ乾電池4本:別売)で、唯一IPX4の防水性能をもった製品です。水洗いに対応するので、食器洗いの補助やキッチンのガスコンロ、鍋の焦げ落としなどにも利用できます。ブラシ先端が素早く反復回転することで、軽い力でも頑固な汚れを掃除可能。アタッチメントは標準の「ラージハードブラシ」のほか、狭い場所に便利な「スモールソフトブラシ」、こすり洗いに最適な「パッド用アタッチメント(ハード・ソフト・スーパーハード)」があります。

以上が今回発表されたプレミアムラインとナチュラルラインの6アイテムです。いずれのアイテムにも共通するのが「家電を強く意識させないデザイン」であること。

この数年、ナチュラルラインのようなコンパクトな家電アイテムには「家電ぽくないスタイリッシュなデザイン」が増えていますが、冷蔵庫のような大型家電はひと目で「家電」とわかるデザインがほとんど。

しかし、家の中で存在感が大きい大型家電こそインテリア性が重要です。今回チェックしたプレミアムラインの冷蔵庫シリーズは、家具のようなデザインでどこに置いてもそこまで違和感を感じないデザイン。セカンド冷蔵庫をリビングや生活空間に置かざるえない、狭い日本の住宅事情にピッタリの製品だと感じました。