ナビタイムジャパンは2023年ゴールデンウィーク(GW)のカーナビアプリの走行実績を分析し、高速道路と比べて所要時間の短かった一般道を使った「抜け道ランキング」を発表した。

  • 2023年GWのカーナビアプリ走行実績分析「抜け道ランキング」を発表

最大100分も短縮可能?

同社では交通渋滞を移動の課題ととらえ、事前に渋滞を避けられるような渋滞予測技術の開発・精度向上や渋滞を避けたルートを案内するための経路探索技術の開発・向上に取り組んでいる。

今回のランキングでは、ゴールデンウィーク後半の2023年5月3日から5月7日までを対象に、ナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリのプローブ情報を分析。高速道路をそのまま走行した場合と比べて、高速道路を一旦降りて一般道を走行し、再度高速道路に乗った場合により多くの時間を短縮できた「抜け道」をランキング化した。

  • GW渋滞時の高速道路と一般道の所要時間を比較、最大で100分短縮できたルートも

GW渋滞時の高速道路と一般道の所要時間を比較した結果、中央自動車道上り「大月IC〜相模原IC」(圏央道)では所要時間195分のところ、山梨県道35号(四日市場上野原線)では95分となるなど、最大で100分短縮できたルートもあることが判明した。

  • 約1.5倍の長距離の回避ルートながら、約1時間短縮の意外性のあるルートも

また番外編として、走行距離が高速道路走行時(勝沼IC〜八王子IC間:約64㎞)と比べ約1.5倍(約99㎞)と長距離の回避ルートとはなるものの、それでも所要時間を約1時間短縮できた意外性のあるルートもあった。

同社では今回の調査について、「一般的に、高速道路が渋滞していても一般道には降りない方が早い、といわれることも多いですが、2023年のゴールデンウィークのカーナビ利用者の実際の走行実績を分析することで、渋滞の少ない抜け道を利用した移動による渋滞回避など、快適な移動の参考になればと思っております」とコメントしている。