「第41回(2022年度)向田邦子」贈賞式が23日、都内で開催され、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を担当し、同賞を受賞した三谷幸喜氏が出席。主演の小栗旬らをはじめとする豪華キャストたちが集結して、三谷氏の偉業を祝った。

  • 「第41回(2022年度)向田邦子」贈賞式の模様

同賞は、故・向田邦子さんが、テレビドラマの脚本家として数々の名作を世に送り出してきた功績を称え、現在のテレビドラマ界を支える脚本家たちに贈られる賞。前年に放送されたオリジナル脚本によるテレビドラマを対象に、選考委員が選定する。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で同賞を受賞した三谷氏は、「僕にとって向田邦子さんは憧れであり目標の脚本家」と述べると「脚本を書くときは、いつもどうやったら向田さんに近づけるかを考えながら書いています」と大きな存在であることを明かす。

この日は、北条義時役の小栗旬をはじめ、源頼朝役の大泉洋、八重役の新垣結衣、源義経役の菅田将暉、北条政子役の小池栄子、北条泰時役の坂口健太郎、北条時房役役の瀬戸康史、善児役の梶原善、畠山重忠役の中川大志、源仲章役の生田斗真、上総広常役の佐藤浩市ら豪華俳優陣が三谷氏の受賞のお祝いに駆けつける。

最初に壇上に登場した小栗は「毎週、新しい脚本が届くのが楽しみな1年4か月でした」と語ると「どんな人生を生きることができるのかを考えられる脚本に出会えて役者冥利に尽きます」と感謝を述べる。

大泉は、学生時代に観た三谷氏の舞台でエンターテインメントの世界に魅了されたと明かすと「そんな三谷さんといまこうしてご一緒できていることが夢のような出来事です」と感慨深い表情で語る。

また三谷脚本、大河ドラマ初出演となった新垣は「八重という人物がたくさんの方に愛していただけましたし、出演中も放送が終わってからも、大きな反響をいただきました、三谷さんの描く世界に入ることができて嬉しかったです」と感想を述べると、同じく本作で大河ドラマ初出演となった坂口も「最初の作品が、この作品で嬉しく思います。愛していただけるキャラクターをいただけてありがとうございます」と三谷氏に感謝していた。

たくさんの祝福を受けた三谷氏は「僕みたいな人間にたくさんの方が集まっていただき、とても幸せです」と笑顔を見せると「素敵な企画に参加させていただいたプロデューサーさんをはじめ、時代考証の先生、さらにはディレクターさん、スタッフさん、そして素敵な俳優さんが、僕の脚本を何倍にも輝かせてくださいました。脚本家としてはこんなに幸せなことはありません」と感謝を述べていた。