俳優の井ノ原快彦が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『特捜9 season6』(毎週水曜21:00~)がこのたびクランクアップを迎え、キャストらのコメントが公開された。きょう24日には、第8話が放送される。

  • 左から田口浩正、吹越満、深川麻衣、井ノ原快彦、中村梅雀、羽田美智子、原沙知絵=テレビ朝日提供

『警視庁捜査一課9係』(2006年スタート)時代から17年間、共に過ごしてきた家族のような特捜班。井ノ原演じる浅輪直樹が、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)ら個性派刑事の捜査をまとめる主任として、そして昨シーズンより加わった若手警察官・三ツ矢翔平(向井康二)、高尾由真(深川麻衣)の先輩として引き続き邁進している。

最後に撮影されたのは、メンバーが顔を突き合わせて疑問点を話し合い、捜査の突破口を見いだす重要なシーン。キャストたちは長年培ってきたチームワークを凝縮させたような絶妙なやりとりを繰り広げ、監督から「カットOK!」の声がかかるとスタジオは盛大な拍手に包まれた。監督から大きな花束を贈られた井ノ原は「みなさん、おつかれさまでした!」と充実感たっぷりの笑顔とともに一礼。あいさつ直前、羽田から「今シーズンは“絆”がテーマだってイノッチ(=井ノ原)が最初に言っていたよね!?」と話題を振られると、「確かにそうでした! でも当たり前すぎて忘れかけていました(笑)。絆がなかったら、『特捜9』はこんなに長く続かないと思います!」と一同を笑わせながら、現場の高い結束力をたたえた。さらに、事件の背景に刑事たちのプライベートが絡んでいく今シーズンの見どころに、「新たな試みを考えていくことで、さらなる未来が見えたような気がしました」と物語の広がりに手ごたえを感じていたことも明かした。

前シーズンから加入し、2年目を駆け抜けた深川は「こんなに隅々まで愛情たっぷりの温かい現場はなかなか出会えるものではないと思います。改めて恵まれた場所にいられたことに感謝しています」と撮影を振り返った。

そして今夜放送の第8話は、直樹が子ども時代を過ごした大規模ニュータウンを舞台に、特捜班が誘拐事件に挑む。小学6年生の男の子をさらった犯人は、同じ地域に暮らす住民なのか。極秘捜査に乗り出した特捜班は怪しげな人物を追跡するが、無情にもタイムリミットは迫っていき……そんな中、直樹は忘れかけていた子ども時代の記憶をよみがえらせる。直樹のルーツが描かれる貴重なストーリーに注目だ。

コメントは以下の通り。

■井ノ原快彦(浅輪直樹 役)

今シーズンのテーマが“絆”だということ、当たり前すぎて忘れかけていました(笑)。でも、絆がなかったら、『特捜9』はこんなに長く続かないと思います! 普段のスタッフさんの会話を聞いていても“本当に家族みたいだな~”と感じることが多く、だからこそ、僕ら出演者たちも心おきなくお芝居に打ち込むことができました。

今シーズンは特捜班メンバーの事情を色濃く描きましたが、新たな試みを考えていくことで、さらなる未来が見えたような気がしました。

毎年、会えない時期もみなさんの顔が浮かんでは「あんなこと言っていたっけ」「次に会ったらこういうこと言ってみようかな」と思いながら生活しています。来年もまたお会いできますように、みなさま身体と心の健康を大切にしてください。ありがとうございました!

■羽田美智子(小宮山志保 役)

今シーズンは最初にイノッチ(=井ノ原快彦)から“絆”がテーマだと聞いたのですが、愛あるスタッフのみなさまと私たち出演者の絆、そして尊敬できる共演者のみなさまと私の絆もさらに深まった1年だったと思っています。短かくも濃い2カ月間でした。大好きなみなさん、本当にありがとうございました。また、来年お会いできたらうれしいです。

■吹越満(青柳 靖 役)

今シーズンは浅輪夫妻が赤ちゃんを預かったり、矢沢の息子・福太郎の話題が出てきたり、青柳の恋人・妙子(遠藤久美子)の入院シーンなどが織り込まれて、“画”とストーリーがつながっていたため、すぐに思い出せるという大きな違いがありました。これは『特捜9』が“事件モノ”ではなく、“刑事モノ”、さらには“刑事の家族のドラマ”にもなったということ。そういうちょっとした変化が、とても大きかったと思います。

実は、この場を借りて、謝らなきゃいけないことがあります。前シーズンからわがままを言って衣装のスーツに白の裏地をつけてもらったんですよ。黒地に白で、パトカーをイメージして……。いつか劇中で裏返すつもりだったのですが、結局、今年も裏地をお見せするチャンスがありませんでした(笑)。

■田口浩正(矢沢英明 役)

今年は体調不良の時期もあり、ご迷惑をおかけしました。みなさんに移さなかったのが幸いでした。改めていろいろな方に助けられたシーズンでした。ありがとうございました!

■深川麻衣(高尾由真 役)

2年目も参加することができ、とてもうれしかったです。スタッフさんはもちろん、出演者のみなさん、エキストラのみなさんまで本当に愛にあふれた現場で、こんなに隅々まで愛情たっぷりの温かい現場はなかなか出会えるものではないと思います。改めて、恵まれた場所にいられたことに感謝しています。来年またお会いできるように、私自身も頑張って力をたくわえます。ありがとうございました。

■原沙知絵(早瀬川真澄 役)

今シーズンでは特捜班のセットもリニューアルしてコンパクトなお部屋になりましたが、コンパクトさゆえみなさんの距離も近くなって、体温が伝わってくるようで……。新しい特捜班が大好きでした。撮影を終えたばかりでみなさんクタクタかなと思うので、リフレッシュしてまたお目にかかれたらうれしいです。

■中村梅雀(国木田誠二 役)

今シーズンは特捜班の部屋も変わり、新しいムードでスタートしましたが、まだ特捜班の引っ越しの荷物も片づいていないことですし(笑)、今後さらに別の視点からそれぞれのメンバーを掘り下げていけたら、もっと面白いことができるだろうと期待しています。みなさんお疲れ様でした。