『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と『機界戦隊ゼンカイジャー』が共演を果たすVシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』の公開を記念して23日、新宿バルト9で「ゼンカイナイト」が開催された。

イベントには、駒木根葵汰(ゼンカイザー/五色田介人)、増子敦貴(ツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー)、世古口凌(ステイシーザー/ステイシー)、森日菜美(フリント・ゴールドツイカー)、白倉伸一郎プロデューサーが登壇。松本寛也がMCを務めた。

駒木根は「こんばんは!こんにちは!おはようございます!短い時間ですが、楽しんでください」とさっそく、会場だけでなく登壇者も笑わせた。続く増子もゾックスお馴染みの「ヨッホホーイ!」と観客に呼びかける。さらに「ゼンカイナイトもツーカイにいかナイト!!!」と続けるが、これには駒木根や森が一瞬時が止まったような反応を見せ、会場は大爆笑に包まれた。

世古口は「ステイシーは持ってないから羨ましいんです……。ヨッホホーイ」と決めゼリフがうらやましい模様。森は「ヤッホー!」と呼びかけ、「ゼンカイナイトも盛り上がっていかナイト!」と増子との界賊兄妹の絆を見せつけた。

最初の質問は、「この機会に白倉プロデューサーに聞きたいことは」というもの。

駒木根が「好きな駄菓子は何ですか?」とボケると、白倉Pは「柏餅です!駄菓子じゃないかもしれないけど」と作品にもかけた回答。客席にもカシワモチと書かれたうちわを持ったファンが多く人気の様子が見られた。本作で柏餅王になった増子は、「カシワモチが自分の子どもみたいな気分です」と喜びとともに迷言!?も飛び出した。

にぎやかにトークを繰り広げるゼンカイジャーたちに、白倉Pも思わず「ゼンカイジャーのノリは元々このノリだった?」とコメント。それに対し駒木根は「最初から割とこんな感じです。わーってなって無言の時間になることも。1週間だったら2日しゃべって、5日は無言みたいな。ひなみん(森)のゲームにみんな付き合ったり。都合がいい関係です!(笑)」と仲の良さをアピール。これには白倉Pも「理想の家族みたいだね」と返していた。

さらに白倉Pが「『ゼンカイジャー』の撮影中は慣れていたけど、あらためて『ドンブラゼンカイ』に入ると、ヤバイなって。まっとうになってたんだね」と『ゼンカイジャー』の強烈さにあらためて驚いたことを明かす。

これには駒木根が「僕たちで不安だったんですか?」と白倉Pに質問すると「不安要素しかない」と即答が入り、「(脚本の)香村さんと怪人のコンセプトの話をしていても、カシワモチなのに葉っぱの部分でグリーンは使わないでほしい。とか何を言っているんだって9話くらいから頭おかしくなってた」と振り返った。

『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』でカシワモチがフィーチャーされた経緯として、白倉Pは「純度100%の『ゼンカイジャー』はなんだって話になったときに、みんなカシワモチって言ったから」と明かした。そのため、駒木根からみんなでだんだん声を大きくして「カシワモチ」と言おうと謎の提案が。これにより会場はさらに一体感を増し、全体が笑い声に包まれる結果となった。

するとなぜか増子が「懐かしい気持ちになった」しみじみ。すかさず松本から「初めていったでしょ」と突っ込みがあり、さらに森から増子へ「(Twitterで)カシワモチってつければいいねがつくと思っているでしょ!?」と突っ込み兼告発が。それに対し増子は悪びれる様子もなく「自然といいねもくっついてくるからあやからせてもらってます!今日もつけます!」とアピールし、再び会場を笑わせた。

続いて「10周年、20周年記念作品があったら何やりたい?」と質問が。

世古口は「これから先の物語をやりたい。介人が経営者になってて、一から経営を勉強していくリアルゼンカイジャー。ゾックスは悪い海賊。フリントは女海賊で主婦。白倉さんはストーリーテラーです」と夢を膨らまれると、駒木根も乗っかり「経営全開!売り上げ全開!」と名乗ると、キャスト陣から「こんな介人嫌だ」と拒否されていた。

増子は「僕たち兄妹はいつも言っているのですが」と森も巻き沿いに、「闇墜ち介人を見てみたい!物語として面白そう。ステイシーと僕たちがこちらに引き戻すんです」と楽しそうに語った。

白倉Pは「香村さんとは介人一味のトピアめぐりをやりたいねってずっと言ってるんです。見てみたいけど、作りたくないな~って(笑)」と明かすと、これにはキャストから「お金かかるからですか!?」と即座に突っ込みが入っていた。

それに対し森から「皆さんのおかげで大ヒットらしいのでもっともっと見てくれたら……」と白倉Pに笑顔を向けると、「あんまり当たりすぎると来年もやってる」と白倉がコメントし駒木根も「来年も来てください!」とロングラン上映の願望をアピールした。

今だから言いたいことはないかとMCから話を振られると、『ドンブラザーズ』にも出演する駒木根がすかさず白倉Pに「ポスターに名前がひとつしか入っていないのはどうしてですか?」と”マスター介人”として質問すると、白倉Pは「『シン・仮面ライダー』の時に庵野秀明監督の名前がたくさん入っていたので、同じ人の名前は1回でいいやって。葵汰って画数が多いしね」と予想外の返答で会場を沸かせていた。

世古口は「”スーパーステイシーザー”になりたかった」と強化フォームへの願望が明かされると、白倉Pは「ロボでいろいろやったから……」と答え、「一応すべてに理由があるんだよ。こういうのは裏で言って」と笑わせた。

森も「Gロッソと『ツーカイザー×ゴーカイジャー~ジューンブライドはたぬき味~』で2回変身やってたのに、Vシネの中では変身できなかった」と残念がる。そのため、今回は全員で名乗りをやることに。駒木根は「秘密のパワー!ゼンカイザー」、増子は「チェンジ痛快!界賊のパワー!ツーカイザー!」、世古口「暗黒チェンジ!暗黒のパワー!ステイシーザー!」、森「発明のパワー!ツーカイフリント!」。さらにはMCの松本寛也まで「東映の犬!松本寛也」と名乗り、会場からは大きな拍手が贈られた。

最後に駒木根が、「本日はご来場ありがとうございました。こうやってゼンカイジャーとして舞台に立って、白倉さんも来ていただいての時間は滅多にないと思うので、楽しんでもらえたかなと思います。一度見た人も、二度見た人も何度でも見て、また会える日をお互い楽しみにしましょう!きっとこの思いがどこかで繋がると思います!」と感謝とこれからへの期待を語った。そして「俺たちはいつまでも全力全開だ!!!」のセリフとともに会場は一丸となってトークショーは幕を下ろした。