キャリアデザインセンターは5月22日、「リスキリング」に関する調査結果を発表した。調査は4月13日~23日、同社運営の転職サイト「女の転職type」会員の女性617名を対象に、Webアンケート方式にて行われた。
今、リスキリングの必要性を感じるかどうかを尋ねたところ、約9割が「かなり感じる」(45.2%)、「やや感じる」(43.3%)と回答。理由を聞くと、「仕事の幅を広げるため」(72.0%)が最も多く、次いで「自分の市場価値を高めるため」(61.1%)、「自分がスキル不足だと感じるから」(58.3%)と続いた。
次に、リスキリングに取り組んだことがある人(45.6%)に、どんなリスキリングに取り組んだのかを教えてもらったところ、「PC基礎」(40.1%)、「語学」(27.9%)、「財務・経理」(23.1%)が上位に。取り組んだ結果、「仕事の幅が広がった」(28.0%)や「仕事のモチベーションが上がった」(25.6%)など、半数以上にプラスの変化が見られた一方で、最多回答は「とくに変わらない」で34.0%だった。
また、“リスキリングが必要だと思うが、取り組んでいない”人に対し、その理由を尋ねたところ、「時間がない」(51.7%)、「お金がない」(50.0%)、「何を学んでいいかわからない」(44.3%)が上位に。
今後取り組んでみたいリスキリングを教えてもらったところ、1位「語学」(38.5%)、2位「Webデザイン」(36.4%)、3位「PC基礎」(35.3%)、4位「プログラミング」(29.5%)と、「語学」を除いて上位はIT関連が多く並び、「とくにない」と答えた人は8.3%だった。
次に、産休・育休中のリスキリングについて聴取を行った。まず、「産・育休中のリスキリングは可能だと思いますか?」と質問したところ、「可能だと思わない」が最多の37.1%。子供がいる人に限定すると、その割合は45.9%と半数近くを占める結果に。
また、産休・育休中に、リスキリングに取り組みたいと思うかどうかについては、「思う(取り組んだことはないが、機会があれば取り組みたい)」が最も多く36.8%。「思う(実際に取り組んだ)」(8.1%)を合わせると約45%の人が取り組むことに前向きであることがわかった。
続いて、リスキリングにかけてもいい月あたりの費用について尋ねたところ、「7,001~10,000円」(27.6%)が最も多く、次いで「3,001~5,000円」(26.9%)、「1,001~3,000円」(12.0%)と続き、平均は6,797円という結果に。
また、リスキリングにかけてもいい週あたりの時間については、平均3.4時間。「1~3時間未満」(36.5%)が最も多く、次いで「3~5時間未満」(27.4%)、「5~7時間未満」(15.2%)と続き、「0時間」と答えた人は9.2%と、学習意欲の高さが垣間見える結果となった。