日本トレンドリサーチ(運営会社:NEXER)は、グーネット中古車と共同で「車の選び方」に関するアンケートを実施した。
コロナ禍での制限もなくなり、旅行やドライブに出かける人も多いことだろう。その際、最初から予定に組み込んだり、やむを得ずなどさまざまな理由で「車中泊」をする人もいるのではないか。
では、車中泊を経験したことがある人はどれほどいて、車中泊で「困ること」はどのようなことだろうか。そこで今回は、「車中泊」についてアンケートを実施。調査期間は、2023年4月27日〜5月5日。全国の男女600名を対象にインターネット調査にて行った。
まずは、車中泊をした経験があるか聞いた。世代別にデータをまとめたところ、50代がもっとも多く、51.3%が車中泊をした経験があると答えた。
続いて、男女別の結果が以下となる。
女性は30.2%が、車中泊をした経験があると回答。一方で男性は50.7%と、半数以上が車中泊をした経験があると答えた。
続いて、主にどのような理由で車中泊をしたか聞いてた。33.2%と、3割以上が「宿泊費の節約」のためだと回答。続いて「宿がなくやむを得ず」が27%という結果となった。
また、車中泊をするうえで困ることをすべて選んでもらったところ、66%が「トイレ」に困ると回答。さらに、その中でももっとも困ることを一つだけ選択してもらうと、41.4%が「もっともトイレに困る」と答えた。
それがもっとも困ると思う理由も聞いている。
■「トイレ」がもっとも困ると思う理由
・「近くにトイレがない場合はとても困るから」(20代・男性)
・「これだけは我慢しようとしても無理だから」(50代・男性)
・「行きたい時に行けないので」(40代・女性)
・「夜中にトイレに行きたくなった時、とても怖い」(40代・女性)
・「コンビニにトイレを借りに行く度に、何か買わないといけないと思うから」(50代・男性)
■「寝心地の悪さ」がもっとも困ると思う理由
・「車種によっては体を伸ばせないから窮屈」(30代・男性)
・「普段寝てる時と違う姿勢の為、体に負担がかかってしまう」(40代・男性)
・「結局寝られないで朝になることが多い」(50代・男性)
・「普通のセダンで、フラットにならない車だったから」(50代・男性)
・「熟睡できないので、睡眠不足になるから」(50代・男性)
■「お風呂」がもっとも困ると思う理由
・「旅先とはいえ、人と接する以上、風呂に入って清潔に保つのは最低限守るべきマナーだと思うから」(30代・男性)
・「さっぱりして1日を終えたいと感じるので」(50代・男性)
・「銭湯が少なくなり安くて快適な銭湯を探せなくなったし宿泊する近くにはないし体が清潔に保てないから」(60代・男性)
・「身体をきれいにできない」(60代・男性)
■「夏の暑さ」がもっとも困ると思う理由
・「ずっとエンジンをかけてエアコンを利用する訳にもいかないから」(50代・男性)
・「エアコンをつければ解決するがもったいないし、窓を開けても虫が入って困るから」(60代・男性)
・「寒さを凌ぐことは困難ではないが、暑さは耐えられないから」(60代・男性)
■「冬の寒さ」がもっとも困ると思う理由
・「寒さは命にかかわるため」(30代・男性)
・「寒すぎると寝られない」(50代・男性)
・「冬に宿が取れずやむなく車中泊をした経験があり、寒さに耐えるのが大変だったから」(60代・男性)
外では公衆トイレなども少ないため、やはりもっとも困るという人が多いようだ。また暑さと寒さでは、わずかに「暑さのほうが耐えられない」という人が多い結果になった。
最後に、キャンピングカーなど以外の普通車で、車中泊にもっとも適していると思う車種を聞いている。
■車中泊にもっとも適していると思う車種とその理由は?
・「ハイエース」荷物を置くスペースを確保しつつ、足を伸ばして眠れるから。(40代・男性)
・「ハイエース」大きいし、キャンピングカーにもなるから(40代・女性)
・「アルファード」2列めのシートが個々に独立してる。(20代・女性)
・「アルファード」乗り心地が良く内部が広いから(30代・男性)
・「セレナ」シートが自由に動くから(30代・女性)
・「エルグランド」車内が広々として、比較的寝心地が良い。(60代・男性)
以上のように、広くて大きい「ハイエース」や、乗り心地に優れた「アルファード」などが人気を集めていた。
今回の調査の結果、女性の30.2%、男性の50.7%が車中泊の経験が「ある」と回答しており、車中泊でもっとも困ることは「トイレ」が最多だった。
車中泊は車内での休憩とは異なり、しっかりとした準備が欠かせない。車中泊を考えている場合は快適で楽しい旅にするためにも、さまざまなアイテムやアイデアを活用したいものだ。