UCCはこのほど、それぞれの時代に流行ったコーヒートレンドとともにコーヒーを自宅で再現できるレシピを公開した。

コーヒーの「サードウェーブ」とは?

平成後半〜令和(2010年代〜現在)では、「サードウェーブ」「コーヒーへのこだわり」「おうちコーヒーの増加」がトレンドに(UCCグループ社員 木次日向子さん解説)。

  • コーヒー豆本来の味わいを楽しむ人が増えている

「2000年以降、高付加価値のスペシャルティコーヒーが注目を集めるようになります。豆の個性を活かし、焙煎や抽出方法にもこだわり、ワインのように楽しむというのが、『サードウェーブ』。ポアオーバーと呼ばれる一杯抽出のハンドドリップが基本的な淹れ方で、使用する豆は浅炒りが主流となります。『サードウェーブ』は、産地別のコーヒー豆本来の味にこだわり、丁寧に一杯ずつハンドドリップする日本独自の喫茶文化が、海外カフェの文化と融合・進化して、逆輸入されてきたといえるのです。ここ最近では、コロナ禍をきっかけに、おうちでコーヒーを楽しむ人が増え、豆の種類や抽出器具へのこだわりやコーヒー豆本来の味わいを楽しむ方が増えている傾向にあります」。

おうちでできる「コールドブリュー」のレシピ

さらにおうちで再現できる「水出しアイスコーヒー(コールドブリュー)」レシピをUCCコーヒーアカデミー専任講師の村田果穂さんが紹介している。

  • 水出しアイスコーヒー(コールドブリュー)

「『水出しコーヒー』とは、その名の通り『お湯ではなく、水を使って抽出するコーヒー』のことです。最近は『コールドブリューコーヒー』の名でも注目を集めています。熱を加えずに時間かけてゆっくり抽出することで香りや味わいがたっぷりと溶け込むため、コーヒー豆本来の味を楽しむ浅炒りやシングルオリジンにもおすすめの抽出方法です。なめらかな口当たりですっきりと飲みやすいのが特徴です。酸化しづらいため、抽出後に冷蔵庫で保存すると、数日はおいしく飲むことができます」

材料
バッグ(不織布などの袋)入りアイスコーヒー※1または、アイス用のコーヒー粉とお茶用バッグ※2
水(適量)
※1: バッグ入りのアイスコーヒー製品を使う場合は、製品のレシピに従って、水を用意してください。
※2: お茶や麦茶用のバッグにコーヒーの粉を詰めて作るときはは、アイスコーヒー用のコーヒーや、深めに焙煎したコーヒーを使いましょう。使用する量は、容器の容量やお好みに合わせ、「コーヒー:水」をおおよそ「1:10~12」で調整してみてください。
作り方
1)バッグ入りのアイスコーヒーを用意する
2)容器にコーヒーのバッグを入れ、指定された分量の水を注ぐ(水は冷水ではなく、常温でかまいません)。
3)常温もしくは冷蔵庫で3時間以上置く。
4)時間が短ければスッキリと軽めの味わいに、長く浸けこむほどコクの感じられる濃度感になるので、お好みで加減してみてください。抽出が完了したら、氷を入れたグラスに注いで、できあがり。

また、この「水出しアイスコーヒー(コールドブリュー)」に合うフードは、「あんバターサンド」「バクラヴァ」だとか。

「あんバターサンドは、あんことバターをサンドしたもので、SNSを通して話題になりました。浅炒りのライトなコーヒーとあんこの甘味とバターの塩味が補完し合います。バクラヴァは今年注目されつつあるの中東のお菓子です。薄いパイ生地を何層にも重ね、中にナッツを挟んでいます。甘味が強いため、シンプルで品質の高いコーヒーは相性が良いです」