IBJは5月18日、「成婚白書」を公開した。調査は、2022年に同社の結婚相談所ネットワーク内で成婚した男女1万1,269名のデータを分析して行われた。
成婚した後に退会した人(成婚者)と、成婚せずに退会した人(退会者)とのデータを比較したところ、「お見合い回数」は、成婚者の方が、男性は+9回、女性は+6回多いことが明らかに。特に、成婚男性は退会男性の5.5倍に。また、自から相手にお見合いを申込む「申込数」は、男性+14件、女性+11件と、活動への積極性もうかがえた。
続いて、成婚割合を、若者が集まる3都府県(東京都・大阪府・愛知県)と、それ以外の都府県で比較したところ、20代男性は3都府県以外(21.9%)よりも3都府県(33.3%)の方が10ポイント以上高くなったのに対し、20代女性は3都府県以外(30.6%)の方が3都府県(27.4%)よりも高いことが明らかに。地方の若い女性は、進学や就職を機に地元を離れる割合が高いことから、地方では「未婚男性余り」となり、成婚しにくくなっているよう。
また、20代の結婚相談所入会者数は地方で高い割合を示し、特に「東北」(561%)、「甲信越」(627%)、「四国」(506%)エリアでは500%を超えるなど、20代同士で自然に出会う確率は全国と比べて少なく、若い世代の結婚相談所利用が増えていると考えられる結果に。
続いて、成婚しやすい年齢を調べたところ、女性は「20~29歳」、男性は「25~34歳」がボリュームゾーンに。女性は年齢が上がるに連れて成婚しにくくなり、35歳以降は100%を下回り、一方男性は、40歳以降で100%を下回ることから、男女ともに年齢が上がるに連れて成婚しにくくなる傾向にあるよう。
また、年齢別に「在籍日数」と「お見合い数」を比較すると、男女ともに年齢が低い方が少ないお見合いで成婚し、特に20代は10回未満のお見合いで決断(7ヶ月以内に成婚)。成婚せずに退会した人と比較すると、成婚者の方が2倍以上お見合いをしていることから、成婚をする為には“お相手と会う”ことが重要であることがわかった。