モニタスは5月17日、「環境に関する意識調査」の結果を発表した。調査は4月21日~24日、15歳~69歳の男女1,200名を対象にインターネットで行われた。

  • ごみゼロのために行っていることTOP5

    ごみゼロのために行っていることTOP5

まず、ごみゼロのために行っていることを教えてもらったところ、「レジ袋をもらわず、マイバッグ・エコバッグを使う」(51.9%)、「必要なものだけを買う」「食材を使い切る」(各41.3%)、「詰め替えのものを利用する」(39.8%)、「自治体ルールのゴミ分別をしている」(34.5%)が上位に。

また、利用している「マイ○○」を教えてもらったところ、「マイバッグ・エコバッグ」(66.2%) が約7割、「マイカップ・マイボトル」(30.9%) が約3割の利用率となっているのに対し、「マイお箸」(9.4%)、「マイストロー」(3.7%)など、そのほかの項目はいずれも1割以下の利用率に。

2020年7月のレジ袋の有料化からまもなく3年、いまでは約半数の人がマイバックやエコバックを使用するなどをはじめ、さまざまな「リデュース」の取り組みが高まっている一方で、”マイお箸””フリマサイト””使い捨て利用しない”などの「リユース」の取り組みについては、あまり行われていない現状が浮き彫りとなった。

  • SDGs関連の各「キーワード」の認知率

    SDGs関連の各「キーワード」の認知率

続いて、SDGsや環境保全への活動やイベントの参加状況について聞いたところ、89.3%が「参加したことがない」と回答。

また、SDGs関連の各「キーワード」の認知率について調査した結果、「SDGs」(84.8%)や「サステナビリティ」(73.8%)が高い認知率を得ているのに対し、個人や社会が幸福で健康的な状態を表す総合的な概念「Well-being」(31.0%)や、社会や環境に配慮した企業活動「CSR」(30.5%)の認知率はいまだ3割程度であることがわかった。

  • SDGs関連の取り組みを積極的にしていると感じる企業

    SDGs関連の取り組みを積極的にしていると感じる企業

続いて、SDGs関連の取り組みを積極的にしていると感じる企業を聞き、結果を[アパレル・雑貨][メーカー][交通・生活][小売・飲食チェーン]と業種別でランキングにしたところ、[アパレル・雑貨]では「ユニクロ」(18.1%)、「良品計画」(7.3%)、「アディダスジャパン」(3.5%)が上位に。

同様に、[メーカー]では「Apple」(7.8%)、「サントリー」(6.8%)、「花王」(5.0%)が、[交通・生活]では「トヨタ」(9.0%)、「ANA HD」(4.3%)、「NTTグループ」(3.6%)、が、[小売・飲食チェーン]では「イオングループ」(14.8%)、「スターバックスコーヒージャパン」(6.3%)、「セブン-イレブン・ジャパン」(4.7%)が上位にランクインした。

最後に、「環境保全に積極的に取り組んでいると感じた企業に対し、実際に起こしたアクション」を教えてもらったところ、「その企業の商品やサービスを初めて購入・体験してみた」(10.4%)が最も多く、次いで「その企業の商品やサービスを購入・利用し続けるようになった」(9.0%)、「その企業の商品やサービスを薦めるようになった」「その企業が主催するキャンペーンに応募・参加した」「その企業のSNSをフォローした」(各6.8%)と続き、企業の行うSDGsや環境保全の取り組みをきっかけに、企業や商品・サービスに対するロイヤリティ向上につながっていることが伺えた。