職場の上司・先輩や同僚が産休に入る際、寄せ書きなどを贈るケースも多いでしょう。このようなとき、マナーに気をつけながら温かいメッセージを贈りたいものです。
本記事では、産休に入る人へメッセージを書くときのポイントや注意点を解説した上で、 メッセージの例文を紹介します。
産休に入る人へメッセージを書くときのポイント
産休に入る人へメッセージを書くときにおさえておきたい基本のポイントを紹介します。
まずお祝いの気持ちを伝える
まず、何よりも先にお祝いの気持ちを伝えましょう。書き出しは「ご懐妊おめでとうございます。」「〇〇さん、この度はおめでとうございます。」といった文が一般的です。まだ出産ではないため、「ご出産」と間違えないように注意してください。
感謝の気持ちを伝える
次に、これまでの感謝を伝えます。仕事場でお世話になっていること、サポートしてもらっていることに感謝する気持ちを「いつもありがとうございます。」などを使って述べましょう。
業務で関わる機会が多い相手の場合は、「△△プロジェクトのときは、〇〇さんがいなければ成功しませんでした。」など具体的なエピソードを添えてもOKです。相手が別の部署で関わりが薄い場合などは、特になくても問題ありません。
体を気遣う言葉を入れる
産休に入る人の体を気遣う内容についても忘れずに書きましょう。「ゆっくり過ごしてください。」「ご自愛ください。」「お体に気を付けてお過ごしください。」などがよく使われる文章です。相手を思いやる気持ちが伝わるよう、温かい言葉を添えることを心がけてください。
産休に入る人へメッセージを書くときの注意点
妊娠中はナーバスになりやすい時期。ちょっとした一言が相手を不安にさせる可能性があるので、言葉選びには注意が必要です。ここでは、産休のメッセージを書くときに避けたい言葉を紹介します。
出産の不安を煽る言葉は避ける
出産に対する不安を煽るような言葉は使わないようにしましょう。例えば、「出産は大変ですが~」「これからつらい時期ですが頑張ってください」などです。
特に自身が出産を経験している場合は、経験者としてアドバイスしたくなるかもしれません。しかし、このような言葉は出産への不安を煽るので避けるのがマナー。たとえ相手を思いやってのことだとしても、出産に対してネガティブな印象を与えるような言葉は使わないよう注意してください。
プレッシャーに感じるような言葉は避ける
先述したように妊娠中はナーバスになりやすいので、ふとした言葉がプレッシャーになる 可能性があります。「元気な赤ちゃんを産んでください。」などの言葉は一見いいように思えますが、プレッシャーに感じる人もいるので避けましょう。
また、「早く帰ってきてください。」などの職場復帰を待ちわびているような言葉も、「早く職場復帰しなければ…」とプレッシャーに感じる人がいるので避けるのがマナー。よかれと思って書いた言葉が相手を不安にさせることがあるので、気をつけてください。
赤ちゃんの性別には触れない
生まれてくる赤ちゃんの性別について相手から何も聞いていない場合は触れないのがマナーです。例えば、「男の子だといいですね。」「2人目の今回は女の子かもしれませんね。」といった赤ちゃんの性別に言及するような内容はやめましょう。
産休に入る人へのメッセージ例文【関係性別】
ここからは、産休に入る人へ贈るメッセージの例文を紹介します。相手との関係性に合わせて、適切な言葉を選びましょう。
上司や先輩へのメッセージ例文
相手が上司や先輩など目上の人の場合は、丁寧な言葉づかいを心がけてください。お世話になっていることへの感謝を表す言葉も添えましょう。また、自分がいないあいだに部下や後輩が上手くやれるかどうか心配になる人も少なくありません。その心配を払拭させるような頼もしい一言も添えられると喜ばれるでしょう。
【例文】
「この度は、ご懐妊おめでとうございます。入社以来〇〇さんにはいつも助けていただき、本当に感謝しています。〇〇さんが戻って来られるときに、少しでも成長した姿を見ていただけるよう頑張ります。お体に気を付けてお過ごしください。また一緒に働ける日を楽しみにしています。」
部下や後輩へのメッセージ例文
部下や後輩にメッセージを贈る場合は、上から目線にならないよう気をつけて言葉を選びましょう。いつも頑張っていることに対する感謝の気持ちを添えると喜ばれます。また、しっかり休むように伝えることも大切です。
【例文】
「〇〇さん、妊娠おめでとう。いつも、担当業務を頑張ってくれてありがとう。仕事のことは気にせずゆっくり休んでね。また一緒に働ける日を楽しみにしています。」
同僚へのメッセージ例文
仲の良い同僚にメッセージを贈る場合は、上述したものとは違った少しカジュアルな言い回しなどを使ってみてもいいでしょう。礼節をわきまえつつ、相手が思わず笑顔になってしまうような言葉を添えてみてください。
【例文】
「○○ちゃん妊娠おめでとう! 本当に自分のことのように嬉しいよ。しばらく会えないのは寂しいけど、いつも頑張ってる分ゆっくり休んでね。戻ってきたらまた〇〇のランチ食べに行こう! 何か困ったことがあればいつでも電話やLINEしてね。」
まとめ
産休に入る人にメッセージを書くときのポイント・注意点や例文を紹介してきました。
メッセージを書く際は、まずお祝いの気持ちを伝えて、それから感謝の気持ちや体を気遣う言葉を添えましょう。出産の不安を煽るような言葉、プレッシャーに感じるような言葉は使わないよう気をつけてください。
また、相手との関係性に合わせたメッセージ内容だとより喜ばれます。どのように書くか悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した例文を参考にしてみてください。