21日に放送される大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第19回「お手付きしてどうする!」で、お万役の松井玲奈が初登場する。大河ドラマ初出演となる松井に、大河ドラマに抱いていた思いや出演の感想、お万としての役作りなど話を聞いた。

『どうする家康』お万役の松井玲奈

2015年にSKE48を卒業後、数々のドラマや映画に出演し、役者として着実にキャリアを重ねている松井。大河ドラマは目標の一つとして掲げていたそうで、「出演したいという気持ちはずっとありました」と明かし、「撮影期間がすごく長いので、とても大変だし、集中力や精神力がいる現場なんだろうなという印象がありました」と話した。

初めて1年通して見た大河ドラマは、2002年放送の『利家とまつ~加賀百万石物語~』。「子供のときに見て、とても面白かった印象があったので、お芝居を続けていくのであればいつか自分も大河ドラマに出演したいなという気持ちは常にありました」と語る。

だからこそ、出演が決定したときは喜びも大きかった。

「夢が叶うというか、目標としていた場所に手が届くようになったことが、とてもうれしかったです。私自身が愛知県出身なので、自分の地元にゆかりのある作品に出演できるというのもうれしかったですし、縁があるのかなと思いました」

松井が演じるお万は、神秘的で妖艶な美女。戦災を逃れ、瀬名(有村架純)仕えの侍女となり、やがて浜松城で暮らす家康(松本潤)のそばに仕えることに。信玄(阿部寛)との激戦で大きな犠牲を払ったショックから立ち直れずにいた家康の心の隙間に入り込み、家康はつい心を許してしまう。

松井はもともとお万のことを「なんとなく知っていた」という。

「悪女伝説と呼ばれるものの中に出てくる人という認識と、地元にゆかりのある方ということで、愛知に知立神社というのがあるのですが、そこの方だなとぼんやりと思い浮かべました」

そして、演じるにあたってお万のことをしっかりと掘り下げて作り上げていった。

「一筋縄ではいかない人だと思ったので、向き合うときにはとても慎重に、彼女がどういう人なのか、どういうことを伝えたいのか丁寧に考えながら向き合っていきました」

神秘的で妖艶なお万。その魅力を出すために色っぽさを意識したという。

「神秘的という部分はあまり考えてなかったですが、色っぽさについては意識していました。監督や所作指導の先生からも、どうしたら優雅な色っぽさが出るか指導していただきました」

そして、妖艶さを出すためにさまざまな工夫を行ったという

「だいたいお手伝いの方は着物の袂をしっかり紐で縛って動きやすいようにするのですが、あえて垂らしたままにして、二の腕がちらっと見える感じの肌の質感が色っぽいから、それをしっかり見せていこうとディレクションしていただきました。そして、肌感を見せたり動作をしっかり見せたりするために、あえて動きをゆっくりにしました」