Amazonオーディブルは5月19日、川村元気さんのベストセラー小説『百花』を、人気声優・入野自由さんの朗読により、オーディブルの聴き放題対象作品として配信を開始した。オーディブルの月会費は1,500円(30日間無料体験あり)。
『百花』は、『告白』『悪人』『君の名は。』『怪物』などの映画を制作しつつ、『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』などの小説作品を発表してきた川村元気さんのベストセラー小説。
川村さん自身の体験から生まれたという同作は、認知症で記憶を失っていく母と、母との思い出を取り戻していく息子の物語。2022年に川村さん自身が脚本・監督も務めた映画『百花』は、第70回サン・セバスティアン映画祭にて日本人初となる最優秀監督賞を受賞した。
今回、『百花』を、声優の入野自由さんの朗読により、Amazonオーディブルで配信を開始した。
著者の川村元気さんは、次のようにコメントしている。「入野さんは声の良さ、お芝居の上手さはもちろん、常にニュートラルに表現をされているところが『百花』にピッタリだと思い、今回僕から希望を出させていただきました。まるまる1冊の朗読なので、聴き手に想像させる余地を残しながら、入野さんの想像から生まれる主観的な演出が加わっていて、聴きごたえのある作品に仕上がっています。登場人物の感情や花や花火の情景を思い浮かべながら、聴いていただけると嬉しいです。」
声優の入野自由さんは、「小説まるごと一冊の朗読は、今回が初めての挑戦でした。川村さんから指名をいただいたので、その期待に応えられるよう、聴く皆さんの解釈を膨らませるような読み方ができたと思います。私も、親の認知症が他人事じゃない年齢にさしかかってきているので、主人公の泉を自分と重ねながら、それぞれの登場人物を演じました。ぜひオーディブルでお楽しみください。」とコメントしている。