アーバンプランは、「既存社員が求めることと会社側の取り組み」に関する調査結果を5月16日に発表した。調査は4月12日~18日の期間、中小企業勤務の会社員526人・経営者528人を対象にインターネットにて実施したもの。

  • 【会社員】他の会社と比べて社員の定着率が高いと思うか

中小企業勤務の会社員に対し、「社員の定着率が高いと思うか」と尋ねたところ、「とても高い(5.5%)+高い(43.0%)」を合わせて48.5%が「高いと思う」と回答。その理由について、「社員と役員の距離が近く、仲がよく会社の雰囲気がよい」「誰もが仕事をしやすい環境がある」「福利厚生がしっかりしていて、休暇等を取りやすい環境」といったコメントが寄せられた。

  • 働く上で重視するのは?、会社に力を入れて欲しいこと

「働く上でより重視するのは労働環境か労働条件か」と尋ねたところ、「労働環境」(56.8%) が「労働条件」(43.2%) を上回る結果に。「会社に力を入れてほしいこと」をみると、「昇給昇格(55.9%)」がトップで、次いで「柔軟な働き方(時・場所)の整備(44.7%)」、「福利厚生(38.6%)」と続いた。

  • 【経営者】他の会社と比べて社員の定着率が高いと思うか

続いて、経営者に対し、「社員の定着率が高いと思うか」と尋ねたところ、「とても高い(26.9%)+高い(48.9%)」を合わせて75.9%が「高い思う」と回答し、7割以上が定着率の高さを感じている結果に。また、45.3%が「社員の定着率を上げるために取り組んでいることがある」と答えた。

  • 社員の定着率を上げるために力を入れていること

「社員の定着率を上げるために力を入れていること」では、「働き方の多様化」(60.7%)が最も多く、次いで「オフィス環境改善」(42.7%)、「福利厚生の充実」(41.0%)と続いた。具体的な内容を尋ねたところ、「毎年の定期昇給」「子育て世代の環境充実」「楽しく働ける職場環境作り」との取り組み例があがった。

  • オフィス環境が改善されることで、社員の定着率は変わると思うか

「オフィス環境が改善されることで、社員の定着率は変わると思うか」との質問に対し、「とても変わると思う」(16.1%)と「変わると思う」(51.7%) を合わせて6割以上が、オフィス環境の改善と社員の定着率は関係があると感じていた。