ダイソンは5月17日、シンガポールに自社開発のバッテリー製造工場を新設すると発表した。2023年中に先進的な製造拠点を倍増させる施策の一環で、グローバル本社機能を置くシンガポールに追加するもの。フィリピンと英国にも新しい製造拠点を建設する予定だ。
シンガポールの拠点は、今後開発するダイソン製品に搭載する自社開発バッテリーを生産する最初の製造拠点となる。2023年内に新設工事を完了し、2025年までに本格稼働する。
また、フィリピンではダイソンの研究、開発、先進モーター製造拠点を集めたテクノロジー センターを新設。フィリピンの研究開発チームは、ソフトウェア、AI、ロボット工学、流体力学、ハードウェアエレクトロニクスを主な研究開発分野としており、これらをドライヤーといったヘアケア製品などに生かしていく。2024年上期に稼働する予定。
このほか英国では、西部の港湾都市ブリストルに大型テクノロジーセンターを新設する。同センターは、今後10年の製品パイプラインの研究開発に取り組むソフトウェア・AIのエンジニアや、英国・アイルランド地域を担当するビジネス部門、eコマースチームの拠点となる。