キリンホールディングスはこのほど、独自素材「プラズマ乳酸菌」の国内外関連事業における2023年1~3月の販売金額が、前年比約2割増となったと発表した。好調の要因として、健康管理意識の継続や同素材の機能に対する関心の高まりを挙げている。
「プラズマ乳酸菌」は、健康な人の免疫の維持をサポートする乳酸菌で、免疫の司令塔pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけることが論文で報告されている。同社、小岩井乳業、協和発酵バイオが共同で研究を進め、国内外の大学・研究機関の協力のもと、これまで多数の論文・学会発表を行っている。
同社は、自社商品だけでなく、パートナー企業とのコラボレーションにより、飲料、青汁、飴、ゼリーなど様々なカテゴリーで、同素材を使用した免疫機能の機能性表示商品を合計45商品販売。手軽に商品を手に取れる環境を創り、免疫ケアの重要性をTVCMや店頭POP、多様な生活シーンに合わせて発信した結果、同素材の機能についての認知率は、2023年1月時点で、前年同月比3.2ポイント増と、調査開始以降、過去最高数値を記録したという。
同社は、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス事業」の1つとして、同素材を使用した商品をグループ横断で展開し、「免疫ケア」をしながら生活する一人ひとりの健康を支援し、明るく健康で生き生きと過ごせる社会の実現を目指すとしている。